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ひだまり日和 #8

◆NEFNEに関わる人たちによる自由連載《汽水域の人々》
雑貨屋&フリースペースのお店「NEFNE」で交わるひとびと。多様な執筆陣がリカバリーストーリーをはじめ、エッセイ、コラム、小説など好きなように書いています。

人を恨んだ事もあった
憎んだり、嫌った事もあった
「二度と誰の事も信じない」
意地張って、子供みたいに拗ねていた
でも、今ならわかるよ
私一人の、存在だけじゃ
きっと、生きて行く事はできない
恨みを、憎しみを、抱えて生きるだけじゃ
大事な事に、ずっと気付けない
不幸な事ばかりじゃない
昔とは違うって、気付いたの
だって今、私の隣りには
手を繋いでくれる人達が居る
「もう、一人じゃない」
助けてもらう事は、悪い事じゃない
心が弱い事は、情けない事じゃない
できない事が多い事は、恥ずかしい事じゃない
今なら、ハッキリわかるよ
どんな私でも良い、全て受け止めるから
もう、否定しないよ、捨てたくないから
弱さも、痛みも、今までの苦しみも全部
宝箱に詰め込んで、大事にしよう
キラキラした物ばかりじゃなくて良い
少しボロボロでも、構わない
ガラクタなんかじゃないんだよ
全部、今の私に、繋がる宝物
幸せばかりじゃなくても良い
上手く行かない日があっても、構わない
全部、無駄な事なんかじゃない
未来の私に、繋がって行くんだよ
どんな苦しみも、受け止める覚悟はできたよ
ちゃんと、私は、向き合うよ
今までの、長い、葛藤の日々も
必要な時間だったと、わかっているから
大事だったの、どれもこれも
私には、必要な事だったの
だから、無駄な時間だったわけじゃない
今なら、そう、わかるよ
人より遠回りでも、私には必要だったの
それが「私」という、「生」だったの
今は、そう思うよ
忘れないよ、全部、大事に仕舞っておくよ
全部、宝箱に詰め込んで
私を呼ぶ声が、賑やかな声が、聞こえる
皆が、待っている
私は、駆け足で向かう
光が射す方へ
皆が待つ方へ


【今回の執筆担当者】
こなたなこ/自閉症スペクトラム、社会不安障害、HSP等の病気と日々向き合い、幸せ探ししながら毎日頑張ってます!よろしくお願いいたします!


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