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でかい何かを始めたかったけれど結局何も出来なかった話。【あとオリジナル小説】

こんばんは。今日もお疲れさまです。

今日は天赦日で一粒万倍日でもあるからすごい日らしいですね!ネットの受け売りの俄か知識ですけど。

スピリチュアりたい私。スピリチュアルはどうもややこしい横文字と難しい漢字が多すぎてスピリチュアれない。

アホな私には細かいことはよく分かりませんでしたがとにかく何かを始めるにはとても縁起が良い日らしいという風に理解した。(合ってる?)

ハイ、来ましたね。ここでしょ?私のスタートライン。34歳、ちょっと遅すぎる気もするけどまぁ、許すよ。なんたってこれから私の伝説が始まっちゃうわけだから。ま、年齢とか、職業(いや無職だけど)とか細かいことは気にしないよ。なんたってレジェンドは心も広いもんだからね。

と、一粒万倍どころか億倍に調子乗って何したかったかと言うと、ただ、自分のオリジナル小説をnoteでアップしてみたかっただけなんですけどね。

鼻息荒く腕まくりしてノートに向かってから一文字も浮かばず、鉛筆咥えてぼんやりしてたら一日が終わりました。

あれれぇ?おかしいなぁ。最近毎日noteに書いてるし、最近はちょっと文章長く書けるようになってきたし。創作は久しぶりだけど掌編小説くらいなら何か書けるだろう。

と、思い直そうとしてももう無理。すごい物作るぞと自分で勝手にプレッシャーかけてしまったせいで体がガチガチになってしまってマジで一文字も書けない。

よく引き寄せとかで設定すると上手く行くって言うけど、「とりあえず今日すごいこと始める」という設定ではダメみたいですね。え?これ当たり前??

暫く書いて無かったけど、前はどんな風に創作してたっけ?もっと気張らず楽しく書きたいよなーと思いながら、Evernoteを探していたらありました。Evernoteはタグ検索も出来るので昔の創作メモとかも適当に突っ込んでおいて後で探せるのでとっても便利!(突然の宣伝)

そんなわけで多分大学生くらいの時に書いた物ですが、恥を忍んで掲載します。

はじまりとおわり
   
 全ての命あるものは生まれた瞬間から死ぬことが決まっている。いや、命あるものだけじゃない。無機物だろうと事象であろうといつかは消滅という結論に辿り着くために存在する。栄えたものは衰退し、満ちた月は欠ける。月そのものだって必ずいつかは存在しなくなる時が来るのだ。いつか全てが消えるのに今が存在する意味なんてあるのだろうか。
「ひひひひーっくひっひっひっ」
 僕の意識的混沌は不快なひき笑いによって妨害された。引っ掻いたような引っかけたような絡まったような、とにかく人を不安にさせるその音は止むことなくこの部屋を満たし続けている。いい加減僕は止めて欲しいと願うけれど僕に止めることはできない。僕はすでに消滅した存在だからだ。
「ひーひーひーひーっくひくひっひーひーひー」
 ツネの発する嫌な音は止まるどころかだんだんと大きく強くなっていく。ツネ、それは僕を見つけた彼の名前だ。正確に言えば消滅している僕を見つけるなんてことはできることではもちろんないので、それは嘘と言うことになってしまうけれど、僕を、僕にまつわる現象を言葉で正確に表すこと全てがありえないことなのでそれは嘘だけど間違いじゃないし、悪くない。
「シュン、シュン、シュン! シュン! シュンシュンシュンシュンシュン」
 ツネの音はいつの間にか僕の……ツネが僕を表す音に変っていた。僕を表すことはできないのだけれど。僕が返事をすることもない。ひき笑いの方が有意義な行為だと言える。
「意味だとか意義だとか本当にバカバカしい。何でそんなことを気にするんだ。この世は色即是空。全て空だ。全てのものはあってないようなものだし、あるもないもないとも言える。意味付けしたところでそれは同時に意味ない付けをしたことにもなるんだからバカげているよ」
 舞台俳優のようによく響く声で言うとツネはまたひき笑いをはじめた。どこかに引っかかり続けるそれは苦しそうなのに笑いがとまらないのは愉快だからだろうか。ツネの愉快がこの部屋を不愉快に満たしていく。それも際限なく。
「『際限なく満ちる』かシュン、君は隙間なく矛盾に埋められた存在だね。いや、存在しない存在だけどね。そして僕は存在し続ける存在。僕も間違いなく矛盾だ。だから止めよう、そして進めるんだ。こんなままじゃこの世界は自然過ぎて不自然だ」
 泣きそうな笑顔でそう宣言すると、ツネは例の音を発する。今度は笑い声ではなく嗚咽のように聞こえるその一定のリズムの中で僕は少しの安堵を覚える。この世界、と言ってしまえるツネの自信。あるはずのない僕となくなることのないツネだけで成り立つこの部屋を世界と言い切れるのは、言い切るのはあらゆる意味で永遠でしかない僕たちを判断するための手段なのだろう。僕には何も出来ないし何を決することも出来ない。けれど、ツネはすでに始めようとしているし、終わろうとしているのだ。簡潔に言えばこの世界を変え始めているのだ。
「シュン、君は怖くはないかい?……って聞くのはそれこそ馬鹿げたことなんだろうね。宇宙に天気を尋ねているのよりもっと意味のないことだものね。ねぇ、でも僕は正直怖いんだと思うんだ。永久だった僕がいつか消滅することになるわけだろう? 消えるってどんな感じ? いや、君が知っているわけないか。君はずっと存在していないだけで消えてしまったわけではないものね。初めから消えていたんだから」
 確かに僕には怖いかどうかも分からない。怖いというのがどういうことかも分からない分かったところで怖がることは出来ないのだろう。僕には何も出来ないから。けれどツネの逡巡はきっと僕にもある。僕だって聞きたい。聞けるものなら。存在するってどんな感じ? 君が在るってどんな気分? きっとそれはひどく不安定なものなんだろう。永遠に存在しない僕と永遠に存在するシュン、相反する存在の僕らが完璧なのは、相反して存在することができたからだ。僕らは平行線上の点として決して交わることなく、永遠に無限に存在し、存在しなかった。自然に完璧な不自然を作り上げていた。けれど本当の自然になるために僕らは完璧を捨てなければならない。そしてそれはもう始まっている。僕らの完璧はすでに崩壊してしまったのだ。
「シュン、そう言えば君はこの世界の事を部屋と捉えていたね。実に君らしい限定したものの見方だ。でも、もう分かるだろう。この世界は既に広がり始め、収縮している」

いや気張ってんな!!

気張りすぎてて何を書きたかったのか全然分からん。でも何故か精一杯背伸びして壮大な何かにしたかったエゴの塊だけは感じる。そもそもこれは小説か?これ一応、高校の時の文芸部の友だちとの同人誌用に書いたやつだけど、あの時の友だち心広すぎじゃない?あれ皆レジェンドだったの??

いや、落ち着け私。自分でも忘れていた厨二病拗らせたのを煮詰めて腐らせたみたいな文章見つけてドン引きしてしまったけど。これは確かに私だ。私が書いた。認めよう。めちゃくちゃ読み難いけど内容もめちゃくちゃ私らしい。良かった。私は自分を見つけるためにここに来たので、何か思ってたのと色々違うけど、今自分と見つめ合えてるって気がするわ。マジしんどい。

万が一ここまで読んで下さってる方には申し訳無いけど、私の34歳からのハローワールドにもう少し付き合っても良いよって方がいたらまた見て下さい。

高校の時とかに書いたのはもうちょっとただのアホな文章だったと思うので、あと肩の力が抜けたら新作も書きたいと思ってるので、やっぱり創作は読んでくれる人がいたらとても嬉しいです。

ここまで読んで下さってる方がいたら本当にありがとう。あと、過去の私もありがとう。ドン引きしてごめんよ。天赦日らしいので大丈夫だと思うけど。一日無駄に気張ってたせいか無駄に疲れたけど。明日も出来ればよろしく、私。

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