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歌舞伎の抗争?〇〇男との会話に戦慄[ホテル事件簿No.1]

どうも、ニート夫婦の嫁・みんみんです。

私は20代前半の頃、約5年間ほどカポーたちが愛用するホテルのフロントをやっておりました。

前回は、なんでそんなバイトを始めたのかと言う理由をご紹介させていただきました。

▼前回の記事はコチラ▼

今日からその中でも、印象的だった事件簿をご紹介して行こうと思います。

実際のホテルでの事件は「姉さん事件です」なんてナレーションを入れる余裕がないくらい、結構痺れる内容ばかりなのですw


さぁて、今回の事件簿は?
【歌舞伎の抗争?〇〇男との会話に戦慄[ホテル事件簿No.1]】


歌舞伎町という街ならでは!

抗争に巻き込まれたのかなんなのか...〇〇な男がフロントにやってきて戦慄が走った実話でございます。

歌舞伎の抗争に巻き込まれたのか?〇〇男が出現!

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カポーたちが集うホテルの深夜バイト。

深夜にもなると、お客様の出入りも少なくなります。


その日はすでにお部屋も満室で、フロントのお仕事と言えば
「申し訳ございません、本日満室でございます」
という定型文をやってきたお客様にお伝えすることがメイン。

後は、お客様からのフロントコールなどに対応したり、ひょっこり深夜にチェックアウトされる方の対応をしたり。

その他はやることがないので、ほぼほぼ内職みたいなことをしていました。


バイト仲間ときゃっきゃうふふとお話しながら内職をしていると、入口から人が入ってきたのをお知らせするチャイム音。

姿勢を正して、満室の定型文を口の中に用意しながら待ちます。


しかし、その時ちょっと様子が違ったのです...。


うちのホテルはフロントが薄暗く最初は気づかなかったのですが、だんだんと近くそのお一人の男性をじっと見つめていると...

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そう、顔面血だらけ男だったのです...。

結構、尋常じゃないくらいに頭から顔にかけて血が出ていて、

『おいおいおいおい、マジかよ!!!』

と、私の心の中は落ち着いていられません。


脳裏をよぎったのは幼い頃に見たドラマ。

長渕剛さん主演【とんぼ】

長渕キックでもされたのだろうか...いや、むしろ血のりであってくれとw


もー絶対に巻き込まれてますやん!

まさか、ここでドンパチ始まったりしないだろうな!!

とりあえず、焦った私は一緒にフロントに立っていたバイト仲間に確認を取ろうと振り返ると、そこに彼の姿は無かった...。

どうやら、私より先に危険を察知して、私を残して裏に逃げたらしい。

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しかし私もイッパシの接客業ですけん。

1人残されたからには、ちゃんと接客をしようと心に決め、ひきつる笑顔をなんとかキープしつつ、お客様がフロントに来るのを待ったのです。

(心の中で、社員たちよ気づいて変われと願いながら)

危険すぎる風貌の男との会話に戦慄!

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とうとう私の前にやってきた血だらけの男性。

近くで見れば見るほど危険すぎる風貌に、私の頭の中はパニックです。


みんみん『一体、何を言われるんだろう...』
と思いつつ、とりあえず「いらっしゃいませ」とだけお声掛けする私。

するとその男性は
男性「102号室に連れがいるんだけど、繋いでくれる?」
と言ってきたのです。


しかし、残念ながら私が働いていたホテルには1階には客室がなく、客室番号は201号室からしか存在しません。
(ナニコレ、ホラーなん?w)


男性にその旨をお伝えしましたが
男性「絶対に102号室なんだよ。繋いでくれよ。」
と食い下がります。

...いや、食い下がられてもねw


みんみん「大変申し訳ありません。」

男性「...」

みんみん「こちらのフロントがある階が1階となっておりまして、ご覧いただいてお分かりいただけます通り、客室は一部屋もございません。」

男性「(周りをキョロキョロ)」

みんみん「このあたりにはホテルも大変多くありますので、もしかしたら他のホテルという可能性はございませんでしょうか?」


とても丁寧に、違うって言ってるでしょ?をお伝えしたところ、困り果てて立ち尽くす男性。

いや、立ちつくさないでくれよw


血だらけの男性がどうやっても納得してくれず、出て行ってくれない。

そして、後ろにいるはずのバイト仲間や社員たちも、前に出てきて助けようともしてくれない(なんて非常な奴らだ!)

だんだんと私のパニックもピークに向かいます。


みんみん『何か、何か話さないとヤられる!!!』

みんみん「お客様。それよりも...あの...お怪我が凄いようなのですが...。」

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顔面血だらけの人に絆創膏を渡そうとするアグレッシブ接客。

もしも彼の血を絆創膏で止めるとするならば、おそらく10-20枚は必要。

しかしその時の私は、とにかく接客をと必死だったのですよ。


男性「いや、大丈夫です。...そうですが、無いんですか...。」

私のあまりのアホな提案に呆れたのか...。

やっとのことでその男性はホテルを出て行ってくれたのでした。


後から正気を取り戻して、自分のバカバカしさに笑ってしまいましたがw

あの時は、本当に怖かったんですよ...。

男性が去ってから知るニュース速報に驚愕

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男性が完全にドアから出て行く姿を確認して、すぐに裏に逃げ込んだ私。

バイト「お疲れー。いやぁ、びびったねぇ。」

私を残して裏に逃げたバイト仲間は、悪びれもせずそんな言葉を投げかけてきたわけですが。
(それまで優しい兄貴的存在だと思ってたけど、株は地に落ちたよねw)


その時にテレビをつけてニュースを見ていた社員から、驚くべき事実が。

社員「なんか、歌舞伎町に顔面血だらけの男が徘徊してるっていうニュースが流れている。そろそろ捕まるんじゃ無い?」

どうやらその男性。

顔面から血を流したまま、ホテルやらコンビニやらに出没していたよう。


恐ろしすぎるやろ...。


その日はあちこちで私と同じ戦慄が走った被害者がいたんだなと...

ぞっとしました。


その後、男性がどうなったかはわかりませんが。

とりあえず、パトカーのサイレンがホテルの横を通り過ぎて行ったので、少しだけ安心したのを覚えています。

本当に、歌舞伎町はいい街だけど、危険な街なんだよねぇ。

クワバラクワバラ。

次回予告

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今回は、歌舞伎町のホテルにやってきた顔面流血男のお話でした。

さぁて、次回の事件簿は?
【マダムの奥に死相が見える!夜の蝶の戦い[ホテル事件簿No.2]】

私が夜のお仕事の人たちを心から尊敬した瞬間のお話をご紹介したいと思います!

おっ楽しみにぃ!

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完成版2

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