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「読む」ことのプロであるとはどういうことか

 昨日のエントリでは、なぜ「人文学」の人たちは原典を読もうとするのか、という問題について、私の立場からの解説をひととおり記した。本稿ではそれに引き続いて、「人文学」の教育現場で多く行われている原典講読のゼミ(演習)の効用についての話からはじめて、さらにこの知的営みの性質について明らかにしてゆくことにしたい。

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