自分の軸〜死生観が与える影響、めっちゃ大きい編〜
-突然の病
僕は大学生の時に寝たきりになったことがあります。2ヶ月ほど。
就活も終わった3年生の初夏、最後の夏休みを満喫するために、親の仇のようにバイトに明け暮れる日々。
レストランのホールのバイトをやっていたのですが、ある時左手首に違和感が。
「毎日皿運んでたしなー。ちょっと疲れてんのかなー」くらいにしか思いませんでした。
合間に病院に行っても、使いすぎですねー、と挨拶代わりの湿布を処方されて終わり。
しかし、日に日に強くなる痛み。
プロボーラーみたいなサポーターをつけてバイトに臨むも、鳥の羽くらいの重さのシャンパングラスを持つだけで激痛が走る。
病院に行った1週間後、ある朝起きた瞬間に左手に激痛。見てみると、ロックマンかと思うくらい左手が腫れていました。
そのまま病院に行くも、原因は不明。
そこから1週間に渡って、左肘、左肩、左股関節、左足首と、右利きの僕に配慮して頂いた形で謎の痛みが広がっていき、しまいにはベッドから起き上がれなくなってしまいました。
-原因の特定
寝たきりと言いましたが、正確には「朝だけ寝たきり」でした。朝、激痛で目覚め、体がこわばって動けず、いいともが始まるくらいに動けるようになる、というルーティンをしばらく続けることになりました。
いま振り返ると結構悲惨な状況だったと思いますが、悲壮感は全くなく、「これはダブルダッチやり過ぎていた俺に、何かの暗示を与えてくれているのかもしれない」と、考えていました。自分のことなんだけど、他人事みたいな感覚。
そんな状態が1ヶ月ほど続き、診てもらっている先生も横柄で、なんか微妙な感じだったので、別の先生にセカンドオピニオンしてもらうことに。すると、妊婦さんが使うような超音波の器具を痛みのある部位にあて、しばらくして先生が言いました。
「これリウマチかもしれませんね」
-回復へ
リウマチっておばあちゃんの病気だと思っていた僕は、思わず笑ってしまいました。
リウマチって、ストレスや生活習慣など、色んな要素が考えられ、今でも原因不明です。
自己免疫疾患と言って、本来外部からの悪いウィルスを攻撃するはずの細胞が、自分自身を攻撃してしまい、それが炎症となり骨を破壊していく病とのことです。メンヘラかよ。
その後、薬や点滴を処方してもらうようになり、徐々に普通の生活に戻っていけるのでした。
-振り返って
現在は、ゴルフや野球など、棒を振り回す系の野蛮なスポーツは一切できないくらいで、生活には一切支障はありません。
ただ、このことがきっかけで、「自分の存在価値」みたいな、思想強めなことを考えるようになってしまいました。
「もし今日が人生最後の日だとしたら、今やろうとしていることは本当に自分のやりたいことか」って誰かの名言でありましたが、ぶっちゃけそんな訳ないでしょ。明日も来るでしょ。そんな風に思っていました。
でも、あ、そんな感じで訪れるんですね最後の日。ほんと唐突に。座ろうとしていたイス急に引かれた時みたいに。
最後の日はいつか本当に来る。そう思ってから、今は寛解と言ってほぼ完治、でも再発の可能性アリ。という状況の中で、今また動けなくなった時に、みんなが僕のことを思い出してくれる時って来るのかな、と考えるとちょっと寂しい気もします。
なので、
「お前がいてくれてよかった」と言ってくれる人を1人でも多く増やしたい
というように考えるようになりました。
それは誰かのために、とかって言うよりも、自分の存在した意義を感じたいとか、誰かに自分の存在を認めてもらいたいとかっていう、超絶自分勝手な自慰行為です。それが誰かのためになっていたら最高だなと。
すでに就活は終わっていましたが、そんな気持ちで社会人になった、22歳の僕だったのでした。
1日1日を大事に、自己研鑽していきたいと思います。
では、これからワンピース最新刊読んできます。
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