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ケツメイシ ~ できるならまた

 ケツメイシってたまにメロウなエモい曲を打ってきます。そんなエモ曲だけ集めたプレイリストを組みたいと思いました。Free Soulシリーズみたいな選曲になりましたが、そういうのを聞きたいと思って組んだのでしょうがない。Free Soulケツメイシだと思って聞いてもらえれば。
 ケツメイシについて考えてみました。ケツメイシって、体型や風貌の似た、普通っぽいあんちゃんがゆるくやっているイメージがまずあります。もう十分ベテランで、一つ上がった感のある立ち位置にいます。そしてケツメイシがケツメイシたる最大の魅力は、サビでボーカル部分を担当するRyojiの声でしょう。あの声はケツメイシの核であり無くてはならないものだと思います。言い方は悪いですがラップ二人が前座的に熱を高めて、サビでRyojiのやさしく情緒あるボーカルが爆発するという構成が、彼らならではでエモい。ケツメイシってどことなく和のテイストがあります。それもRyojiの歌唱と声質によるものかなと思います。
 ケツメイシって韻の踏み方が分かりやすいです。カラオケでも歌えそうな簡易さ。テクニカルではないけど慣れた、風通しの良いラップです。もはや可愛くすら感じます。そのひけらかさないところも良いですよね。気負いがなくて。
 ケツメイシって良曲だらけのアーティストとは違って、できちゃったからリリースしましたみたいなB級曲がたくさんあります。子供向けアニメの主題歌だってやる。それを邪魔するプライドもなく、完璧主義ではもちろんなく。だから親しみやすい。
 彼らをヒップホップと一言で括ると語弊がありますが、その手の曲の歌詞って覚えていないし覚えていられない。それでも、「トモダチ」なんかはサビの歌詞を覚えてるんですよね。聞き取りやすく伝わりやすい内容で気持ちの良い韻を踏むって実はすごくテクニカルでハイセンスなのではと思ってきました。
 ヒップホップ風の邦楽が流行った時代にケツメイシもデビューしました。そんなユニットがいくつも生まれてはおとなしくなって。でも、ケツメイシはかなり堅実に活動をし続けていて、メンバーも変わらずライブを開催すればたくさんの濃いファンで箱を埋められる。メンバー同士ファン同士の絆というのかな。ビール片手に共にいるんだ俺らもう仲間だろ、そんな押しつけがましくない雰囲気が良いなぁと思います。

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