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【詩】『コンプレックス』

気が狂いそうな
極度のコンプレックス
恐る恐る覗いた姿見には
ぼやけた醜い私がいた

掻き乱される
ギトギトした感情

無いものねだりの最上階には
欠点を並べたテーブルがある
トランプのように裏返しては
見て見ぬふりをした

愛やら何やら救いの手が
「個性」という言葉を連れてくる

無いものねだりの階段を
一段一段 下り
「個性」という階に行けばいいのさ…

どこからか解決策の声がする
私はその声に従った

「個性」という階にはテーブルがない
散りばめられた欠点は綺麗に片付けられた

姿見には美しい私が映るだろう

カラフルな部屋で 私は姿見を覗く…

恐る恐る覗いた姿見には
変わらぬ 醜い私がいた

2015年

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