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【詩】『スズメの家族』


ドウダンツツジの垣根の中に

身を潜めたスズメがチュンと鳴く


スズメとわたしが見つめ合えば

凍てつく寒さ残る弥生月にも

黄色いたんぽぽ お空にポぉっと浮かんで

チュンってスズメ語 わたしが返すと

スズメとわたしの世界は対に

心通わせ合ってしまうのです

この頃 幅を利かせるカラスに脅えて

空を自由に飛べないと…愚痴をこぼして

スズメはチュンチュン泣きました

そのカラスはもしかして

燃えるゴミの日 網の上に必ず居る

鋭い目付きのあのカラスではなかろうか?

チュン チュン チュン チュン

よっぽど辛く苦しくて

限界をとっくに超えていたのだろう

チュンチュン チュンチュン

ドウダンツツジの垣根の中に

身を潜めていたスズメの家族が大合唱

わたしもチュンチュン一緒に泣いていたら

スズメとわたしの心は共鳴

対に家族の一員に…

スズメの家族に成りました


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