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「広告」の定義が変わった?!【コレって広告?!展感想】

こんにちは!NEデザイナーのひとみです。


早速ですが、みなさんに2つ質問です。

Q1. 「広告」というと何を思い浮かべますか?
私は「Web広告バナー」と「Youtubeの広告動画」を浮かべます。
前者は今までの業務で、広告バナーの類をつくる比率が高かったからだと思います。
後者はYoutubeをよく観るようになった5年前くらいから認知しています。無料で動画を観ているわけだし、テレビのCMと同じものか~くらいに捉えていました📺


Q2. 広告、好きですか?
私はタイミングとモノによります🤔
「広告が好きな人はいない」とよく聞きます。テレビや動画、SNSを楽しんでいる最中に、興味がないもので遮られるとそりゃイヤですよね。
それとは変わって、デザイナー本でビジュアルやコピーがいいクリエイティブを観ることは大好きです!学ぼう、取り入れようとして見にいってるので、広告主の意図とは違う行動なんですけども😅

ちなみに[興味がないもの]と書きましたが、ユーザーと関連のある広告を表示する仕組みはあります。確かに職種には合ってそうな広告がよくでますが、私はたいてい興味がない…。

ターゲティングの条件には、年齢・性別・住所などのユーザー属性や、Webサイトの訪問履歴などさまざまあります。ブラウザの閲覧履歴やビックデータの解析結果などで識別され、条件を満たした人にのみに配信されます。

ターゲティング広告とは? ターゲティングの種類や必要性を紹介

パーソナライズド広告は、ユーザーにとっては広告との関連性を高め、広告主様にとっては投資収益率向上に役立つツールです。オンラインのユーザーデータをもとに、より関連性の高い内容の広告をユーザーに表示することで、ユーザーと広告主様の双方にとって優れたエクスペリエンスを実現します。

パーソナライズド広告|Google 広告ポリシーヘルプ

👉本題

さて遠回りしましたが、先日【コレって広告?!展】に行ってきました!

コレって広告!?展の入り口の写真
右のギュウギュウになってるビジュアルかわいい〜

広告はメディアやテクノロジーの進化にともない、従来の枠を超えて拡張し続けています。本展では、絶え間なく変化し続けてきた21世紀最初の約20年間の広告の姿を、「拡張」をキーワードに「リアル」「メディア」「発信者」「価値観」という4つの視点からご紹介します。

時代を感じる懐かしい広告から、「え?コレも広告だったの?!」というものまで、21世紀を拡張してきたさまざまな広告に触れながら、広告の可能性や面白さを楽しんでいただければ幸いです。

「これって広告?!」展  ―拡張する21世紀の広告クリエイティブ―

メインビジュアルからして楽しそうじゃないですか!?私は一目で「行く!」と決めました🏃‍♀️
「21」世紀をビジュアルに含ませていたり、「!?」ではなく「?!」というところが好きです。「?」だけだと静かな感じがしますが、「!」がつくことで驚き要素もあると示唆している気がします。
2024年4月27日(土) - 8月31日(土)までと長く開催、そして無料!なのでぜひ行ってみてください!


🤩まさに「コレって広告!?」な展示内容

ペプシコーラ「PEPSI BOTTLE CAP COLLECTION」(1998~)

ペプシコーラのキャンペーンボトルキャップがずらり
たくさんのキャップがずらり!

これは広告という分類になるんですね!幼いころ家にあったな~
買ってもらうためだけのオマケではなく、「アメリカから来たメジャーな存在」(ペプシコーラの開発者はアメリカの薬剤師)というブランドが獲得したいイメージに貢献するための設計だったそうです。どんな歴史で生まれて、商品をどうイメージしてもらいたいか、と考えるところは学びでした。

ヤフー防災広告「ちょうどこの高さ。」(2017)

ヤフーの防災に関する広告垂れ幕が街中で吊るされている写真

「看板など屋外のクリエイティブを作るときは現地に見に行くべき」という話を、この事例を見て思い出すほど何度も見ています。
16mというと、人間の平均身長からすると「高い」とは思いますが、実際の位置を視覚的に示す方がやはりインパクトありますよね。
人通りの多いところで、通勤の方は毎日目に入るでしょうし、信号待ちだったりすると上から下までちょうど読めそう。たくさん改行して文字が多いと感じないし、景観を邪魔するほどでもない。観るほど考えられた広告だなと思います。
そして、これは何かを買ってもらうための広告ではないんですよね。それでもこのクリエイティブにはたくさんの人が関わり、ヒトの生活に少しでも影響を与えて良くしていきたい。そんなことも感じられてとても尊敬します。

令和も、「いま」を語ろう。(2019)

X(旧Twitter) の新聞広告

X(旧Twitter)って広告出したりするんですね…!そこに驚き。
「X(旧Twitter)が「いま」を知るツールだよ」と示す狙いの広告とのこと。ぱっと見、私は単に流行ったもの総まとめした広告だと思ってしまいました…。企画を練って意図を反映さえたクリエイティブにしたとしても、意図を(無意識で)も受け取ってもらえるかは観る人次第なんだな~とちょっと悟りました。

こちら↓のサイトに全体像があります!


ルパン スティールジャパンプロジェクト(2009)

ルパン三世がモヤイ像を盗む犯行予告文

全国を巻き込んでの宣伝すごい!日本に対して仕掛けてやろう!という意気込みを感じました。実際「停滞する日本に愉快・痛快な話題を提供し活力を提供する」という目的でスタートしたそうです。モノを売るんじゃなくて、「活力を提供」…大尊敬…✨
ルパンというキャラクターが愛されていて、そのルパンが「現実世界に干渉してる!」「アニメの中で行われることがここでも!」という非日常感や嬉しさでで笑顔になっちゃいますね🥰

もうどう広告したらいいのかわからないので。(2020)

キンチョーの広告

コロナ全盛期も相まって、いろんな「ちょっと先の未来」がわからない日々。そんな中で考えて考えて、「いろんな未来パターンのPRを全部する!」と行き着いたところがユニークです😂
typeとして会社名の「KINCHO」をそれぞれ頭文字にして紐づけているので、ならでは感も出ている気がします。
また、typeごとにクリエイティブの表現が全部違うので、「こういう空気感の時どう出すべきか」の参考になりました。

こちらのページから見れますよ!↓


ネイチャーバーコード「Rice Code」(2013)

田んぼアートという発想、実際の栽培期間、お客さまの導線、そのあとの影響諸々ががすごーい!!博報堂が手掛けているんですね、流石です…。
コメ離れを止めたい、村を盛り上げたい、という想いから発足したPJで、その土地ならではを活かした広告だと思います。
動画で購入時のお客さまを見たところ、お米が欲しいというより「現地で田んぼアートを見て感動し、その田んぼアートをアプリで読み取るという体験も面白く、行動の流れで思い出として購入した」感じかなと思いました。
今はモノの機能だけでなく、体験も考えてデザインしなくてはならなくなっています。買う瞬間にお金を払うという痛み以上に、面白いが勝っている体験を提供していて、とてもかっこいい!

展示内で流れていた紹介動画と同じものがサイトにありました!↓


あなたにとって広告とは?

壁一面に、各々が思う刻々を書いたステッカーが貼れれている

来場者が思う「広告とは」を書き出したシールが壁一面に貼られていました。量すごくないですか!開催期間がまだあるので、これからもっと増えそうです。
時代、懐かしい、コミュニケーション、などがあるなか、恋人と別れた時の気持ちを広告コピー風にしているステッカーがあってクスッとしました。
他の人の視点を知れるので、これも展示タイトルに沿ったものだな~と思うと本当に学びばかりでした。

🧐展示会に行って変わったこと

率直に、広告の定義が変わった気がします。
楽しい時間が遮られたり、興味がないものを押し付けられるものではなく、気付きを得たり、新しい体験、楽しいことを提供するものかなと…!(その裏は営業やマーケ的なことはあれど)
思考をすぐに180°切り替えられないと思うけど、「広告」と聞いた時に、単にバナーや遮られるものと思わず、楽しんでもらえる、どうサプライズしようなど枠を広げたり越えていく想像をしようと思います!そしたら新しい思考回路が働いて良い企画が出せる…かもしれない!

おまけ

スタンプラリーが設置されていたのでやってみました。
4つスタンプ台があり、1~3までは「?」だったけど、最後の4を押した時にババン!と絵ができて「おお!」と声を漏らすほど感動しました🤩来場される方はこちらもやってみてください!

正本家 そめいさんのスタンプラリーカード



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