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耽読


最近、空きの時間は粛々と本を読んでいることが多くなった。
夏に帰国する際、文学旅なるものを敢行しようと思っているので、その下準備のためだ。

幼少期に本をよく読み、中学に上がる頃には読む書籍が科学のものに変わったため、児童書はよく知っているものの、大人が読むような本には少し疎い。
それでも有名な人の本などはそれなりに読んでいるつもりである。

読み返す本もあり、新しく読む本もあり、こうやって本を読みはじめるまでは、空きの時間と言えば論文を確認したり考え事に耽る時間だったのだけど、すっかり私の日常は本に浸かってしまっている。


本を読んでいると、幼少期のことを思い出す。
あの頃も、こうして時間が空けば本を読んでいたのかもしれない。

もうどのように本を読んでいたのかも、何を読んだのかも、いつ読んでいたのかも思い出せないのだけど(一週間に十冊ペースで借りていたので相当読んでいたはずだが、朝から晩まで人と共にいたので読んでいたであろう時間が殆どなく、それ故にいつ読んでいたのか皆目見当がつかない)、しかし日々の隙間、休日だったり夜眠る前に少しだったり、空いた時間に読んでいたのだろう。ちょうど今のように。

読んでいる本は違う。
おそらく読み方も、読んだ時に感じることも違う。

だけど、なにも気にせず耽読できる時間というものを、人は持っておくべきなのかもしれないと思う。

時間があっても、将来の不安も何も気にしないでいるのは難しいけれど、没頭できるなんて本当に奇跡のようなものだけれど、それくらいできる人生でないと直ぐに疲れてしまうのだろうなぁ。

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