今、荷造りを終えた。明日旅立つ。

明日から一週間のアメリカ電車旅が始まる。
私はいつものように、旅の前日の夜に荷造りを済ませて、今こうしてnoteを書いている。

今回の旅は、どんな出会いがあるだろうか。
どんなものを見て、何を感じるのだろうか。

事前情報はほとんど見ないまま出発するから、先行きの見えない旅に心なしかドキドキしている。

一人旅が好きだ。
一人で旅をすると、人と一緒にいることができる。

前回のハワイでは、色々な人にあった。
一人でなかったら一緒にいなかったであろう人たちと、一緒にいた。

現地でイベントを探し、ふらりと講演会に行く。
友達でも家族でもない他人と、それでも数日、家族よりも近い恋人のような距離にいく、その感覚が好きだ。

旅先で出会った、もうこれから交わることもない人だからこそ、持てる距離感というものがある。
昨日今日あった他人にこんなことを曝け出してしまうのか、と互いに驚くような。それでも、知らない他人だからこそ、曝け出してしまえる。その何とも形容しがたい関係性に名前を求めずにおける時間が、とても好きだ。

今年の夏、日本に帰ってネパールに行った時は、知り合いと常に一緒にいたから、そういう時間が持てなかった。否、もちろん、知り合いと一緒にいるのも悪くはないけれど。

今まで出会ってきた人たちとは、もうほとんど連絡を取り合っていない。
インスタグラムなどのSNSを介して、生きていることを確認しているくらいだ。

彼らの道と交わることは、もうこの先一生ないのかもしれないし、ひょんなことからまた交わったりするのかもしれない。
一人旅をし始めてまだ日が浅いから、再会の気持ちを味わったことはない。

旅先だと少し積極的になるのか、人としゃべること、外に出かけることに躊躇しなくなる。２時間は余裕で歩くし、一人でカフェにもレストランにも入る（アメリカの外食は一人だと本当に肩身がせまい）。

もし再会したとして、それがどちらかの留学や転勤で長期間近くにいるような関係性だとしたら、普段と旅中でのギャップで、仲は長続きしないかもしれない。

まあ、それでもいいか。
どんなハプニングが待ち受けていても、ほとほと困り果てることがあったとしても、楽しければなんでもいいや。

とにかく今日は、明日に備えて早く寝よう。
電車が出発するのはそこまで早い時間ではなかったから、今日はたっぷり眠れるはずだ。