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黒だねかぼちゃのジャム(Doce de chila)を作り始めました(2)

前回の記事に引き続き、一晩水につけた黒だねかぼちゃをジャムに仕上げました。今回は義母がいないので、事前に聞いておいたプロセスを実行です!

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ザルにあけたかぼちゃの重量を測り、同量の砂糖と一緒に鍋に投入。今回は、かぼちゃ2kg+砂糖2kgでした。前回と比べると、大分かさも減って尋常な量になって見えます。本当はグラニュー糖を使うのですが、夫の好みで三温糖へ変更。ある程度煮てから、必要に応じて少し水を足します。

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と……この辺りから夫の暴走が始まり、シナモンやら粒コショウ、クローブなどレシピにはないものが大量投入され………何かヤな予感が漂ってきました…。

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どんどん砂糖が溶けて、ブツブツとシロップになっていきますが、すでに想定外の色…

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大分煮えて、かぼちゃもシロップ同様の色に変わってきたので、義母の教えに従い、もうこれで良いのではないかと提案。が、夫の暴走は止まらず「もっと煮込んだ方が美味しくなる!」と、頑として譲らず、結局一晩極弱火で煮込まれ…

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朝起きた時には、一般常識的なDoce de chilaとは全くの別物が7瓶、テーブルに鎮座していました…。

そういえば以前、レモンジャムも同じ暴走をして、誰も食べなかったなぁ…。夫はスパイスの大量使用と、火入れ時間の大幅超過の常習犯です。涙

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正しいDoce de chila(右:義母作)と比べると一目瞭然。色は薄ら黄色い透明で、かぼちゃの繊維も透明。シロップもサラッとして澄んだ色をしています。

一方「Doce de chila à la 夫」は、濃い茶色でシロップのサラサラさは全く無く、ずっしりとしたアンコ状…。

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モッタリとしたその姿は、もはや別物ですが、気を取り直して味見を…

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パンケーキに乗せて食べてみました。シナモンスティックの真ん中に詰まってしまったジャムを、こそぎ落として食べてみると、意外と悪くない味でした。

Doce de chilaだと思わずに食べたら、割と美味しいかも知れません。味も全く別物です。

家族の伝統的な味を学んでおこうと思い、義母に学びに行ったつもりだったのですが、いずれにしても食べるのはほぼ夫だし、まあ、これはこれで良かったのかも…と溜飲を下げました。

ちなみに、この黒だねかぼちゃは血糖値を下げ、糖尿病に効果があるそうです。(アジアでは、フカヒレスープによく似たスープが作られるそうです。)でも、ポルトガルではお菓子として、大量の砂糖と一緒に料理されるので、あまり効き目は期待出来ないのかな…と思います。

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