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AURORA写真塾 ダイジェスト 2022.07 主役を引き立てるスタイリング

毎月1回、NHK文化センターにて開催しているオンライン講座『AURORA写真塾』について、どんな内容なのか時々問い合わせをいただくことがあるので、ダイジェストとして少しご紹介しています。

7月は私がスタイリングで大切にしていることについて紹介しました。内容はこんな感じです。

一部非公開

この講座を受けていただくことで、スタイリングで何を選択すればよいかが分かるようになります。

BEFORE

その結果、このような雑然とした写真が、次のように、見せたいものに目が行く写真に。

AFTER

今回は、7月の講座内容から「2.5.プロップに気を配る」について取り上げてみたいと思います。いきなりですが、これはNG例です。何が良くないのか分かりますか?

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料理が主役ならば、料理が引き立つようにスタイリングする必要がありますが、この写真は、背景の白い壁とテーブルにトーンの差があり、境目が悪目立ちしています。さらに白いプレートも浮いて見えます。
何がいけないかを考えてみると、プレートが無地のもので、スタイリングがシンプルなので、余計にテーブルとプレートのトーンの差やテーブルと壁のトーンの差が気になるのではないかと思います。
さらに、テーブルや料理など暖色系を多く使っているのに対し、プレートは青みのある白で馴染みにくく、余計に浮いて見えます。

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△料理が引き立たない

続いてこちらの写真です。今度は逆に馴染みすぎてしまった例です。まずパンの色や質感が背景と似通っていて、背景に馴染んで見えます。隣り合ったフルーツ同士も似すぎていて変化がなく、柄のプレートを使用したことで、さらに引き立たなくなったように思います。複数の料理を盛り合わせる場合、背景もプレートも柄があると雑然とした雰囲気に見えるように思います。盛り合わせにした料理を見せたい場合には、このように柄のあるプレートよりも、無地のプレートの方が、料理が引き立ちやすいと思います。

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○無地のプレートにしたことで料理が引き立つ

一つ前の写真と同じ無花果と葡萄の組み合わせですが、無地のプレートにしたことで、少しメリハリがついたように見えませんか。ちなみに、このような見込みが平らな平皿に盛るときには、余白を上手く利用して載せた方が料理もうつわも引き立つように思います。

盛り合わせの見せ方として、こんな方法もあります。

メリハリのある盛り合わせ方の一例

こちらについての解説は、書籍『the moment of SLOW LIVING 写真で紡ぐ暮らしの時間』の一章に載せているので、より深く学びたい方はぜひ読んでみてください。

ほんの一部の抜粋ですが、今期はこのような内容を、毎回60ページほど資料にして紹介しています。ご興味がありましたら、ぜひAURORA写真塾へ。zoomを利用したリアルタイムのオンライン教室で、全国どこからでもご参加可能です。お申し込みはこちらから。ご参加お待ちしております。


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