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闘病記01 発症〜通常の治療〜LGLリンパ腫の診断

病気に気づいたきっかけは、おしっこでした。
2022年8月14日、色が非常に濃いおしっこがありました。おしっこシートにしてあったので、普段そこがお気に入りのマヒナのものだろうとは思われました。ただ、同居猫4人のうち誰のものかはっきりしないため、すぐに病院に連れて行くことはなく観察。他の子たちが普通の色のおしっこをするのを確認し、やはりマヒナだと推定しました。

これは後日のおしっこですが、このような濃い色のおしっこが出ました。

とはいえ、最初はこんなに深刻なことだとは思っていませんでした。
きょうだいに膀胱炎をした子もいたので、何か調子が狂っただけだろうと思い、様子を見ていました。
しかし翌日、15日に嘔吐。毛玉なども関係ない、珍しい吐き方でした。元気もなく、食欲もありません。
夜中だったので救急病院に連れて行くことにしました。検査の結果は、体に黄疸が出ており、膵炎と肝炎になっている、とのことでした。
その日は朝まで数時間、抗生剤などの静脈点滴をしてもらい、引き取ってから普段通っていた病院へ。

それから、膵炎と肝炎の治療が始まりました。
最初のうちは毎日静脈点滴をする必要があるとのことで、運悪くお盆期間で夏休みを取っている病院も多かったため、日替わりで数カ所の病院を回ってお世話になりました。
この時、病院や先生により細いところで見立てや治療方針が異なる部分もあり、飼い主がきちんと決める必要があることもわかりました。

毎日静脈点滴をしている間は、帰ってきても上に点滴用の針が入ったままなので、うちでもケージ生活です。

薬を飲むときは嫌がって鳴き、その声を聞いたきょうだいたちが不安そうに近寄ってきたり。

1週間ほど治療を続けると、膵炎は治まってきました。
さらに1週間ほどで、黄疸も改善して、おしっこも比較的普通の色に戻っていきました。

血液検査により、肝炎も改善しているのが確認できたので、点滴の頻度を減らすことに。全体的な体力も回復して、じわじわと良くなっていくはずでした。
しかし、点滴や薬を減らすと、再び黄疸と肝炎が悪化してしまいました。
その後も、少し良くなって治療を緩めると、また悪化する繰り返し。

そこで、最悪の事態を想定した検査をしてみることにしました。
具体的には、肝炎が通常のものではなく、リンパ腫を原因として肝炎が引き起こされている可能性があったのです。
多くの詳細な検査が必要なので、いつも通っている動物病院ではできず、川崎市にある日本動物高度医療センターへいきました。10月19日のことでした。

診断結果は、やはりリンパ腫でした。
しかもLGLリンパ腫という珍しいものだとのこと。
その日の窓口になってくれた獣医さんは非常にネガティブで、LGLリンパ腫じゃ治療も意味ないくらいの言い方でもありました。それくらい、通常は進行が早く、しかも症例が少ないため治療方針も立てられないもののようです。

しかし諦めることもできないので、それからリンパ腫の治療が始まりました。
リンパ腫とは、特にLGLリンパ腫とは何かという情報収集から、今現在行われている治療法について、抗がん剤治療はもちろん、再生医療などについても調べました。治ったという事例紹介もありましたし、ネガティブな意見もありました。

しかしそれ以来、マヒナは発症から4ヶ月、診断から2ヶ月以上が経ちましたが、今日も元気にしています。病院に連れて行かれたり薬を飲まされたりすることが多いため、以前よりも少し警戒感を持って人と接するようになってしまった感はありますが、それは仕方ない。

LGLリンパ腫になってこれだけの期間生きている例も珍しいという話なのですが、もちろんさらに治療は続きます。寛解を目指して。


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