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平等性智についてモヤモヤするぜ

自己と他者の平等ってどうゆうことだろう。

唯識で説く「四智」の一つである「平等性智」について、佛教語大辞典で調べた。
自己と他者は平等であると知り、大なる慈悲心を起こすという。

ここでいう「平等」とは何なのだろう。

集団生活をしていれば、目上の者を敬えと言うし、知識が多い者や何か一つのことに秀でている者はヨイショされる。
そこには上下関係が存在するのだ。
これは、平等といえるのだろうか。

また、「大なる慈悲心を起こす」という言葉に上から目線を感じる。
それとは逆の、下から目線による慈悲心というのは私は想像しがたい。

そもそも、「ひとを助ける」「衆生を救う」というのが上から目線であるように思う。

苦しんでいるひとを助けたいといって仏門に入るひとがいる。
素晴らしい発願である。

しかし、自分には他者を救える能力がある、もしくは、自分はそういった能力を具えることができるという自信は何なのだろう。
これは慢心とはちがうのだろうか。

他者を救うというのは、上から下への方向性であって、右から左、下から上ではないように思う。

他者を救うというところに、平等は存在するのだろうか。




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