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UberEatsからコンビニへ

連休があけた。週末は珍しく快晴が続き、妻と外出し、ちょっと喧嘩し、まぁ悪くない日々を過ごすことが出来たように思う。

将来のことも、仕事のことも、自分のことも忘れて、ただゆるやかな時間に身を委ね、フワフワと、ゆっくりと時間を感じることが出来た。

休み明けや連休明けは、いつも調子が悪い。回避することが難しい現実が直面化し、これからのことを考えざるを得なくなる。

どうやってこれから生活していこうか、稼いでいこうか。30代中盤にして惑いに惑い、足がどこへも進んでいかない。

それにしたって、腹は減るものだ。そうだ、そういえばUberEatsから配送料無料のクーポンコードが送られてきた。久しぶりにマクドナルドでも注文しよう。

アプリを開き、クーポンコードを入力し、食べたい商品をカードに入れる。

『送料無料でも、900円かぁ・・・』

そっとアプリを閉じ、コンビニへ向かった。結局、カップラーメンとおにぎりで400円程度の昼食を摂取することにしたのだった。

帰宅後、お湯を沸かし、カップラーメンに湯を注いでいる時に、なんとも言えない虚無感と無力感に苛まれ、悲しみに包まれてしまった。

『なんでこんな生活しているんだろうか』

節約といえば聞こえが良いが、今、あらゆる欲求を押し殺しては、なんとか日々の生活を切り盛りし、生きている。今の僕にとって、必要なのは経済的な自立、いや、経済的な安心なのかもしれない。

好きなことやしたいことをすれば良いのよ。お金はあとから付いてくる。

なんて言葉、擦り切れるほど聞いてきたが、ここまで経済状態が逼迫すると、そんなの綺麗事だ、と一蹴したくなるのだ。

何にしても、選択肢は極限まで限定される。妻がいなければ、たぶん毎日カップラーメン、もしくは食事は食べない生活をしていたかもしれない。

そういった意味でも、妻は僕にとって偉大で尊い存在なのだと、改めて認識させられるものだ。

味気のないカップラーメンを食べ、生きながらえる理由なんて無いのに。なんてことを考えつつ、今日もまた生きてしまうんだろうと、想うのだ。

せめて、もう少しだけ、たまにだけで良いから、良いレストランに妻を連れていきたい、旅行に一緒に行きたい、そんな想いだけが、僕の最後の砦になってきている気がしてならない。

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