ささいなことでありがとうがあふれてる
相手が大変だろうなとおもって、役に立つだろうという情報を提供した。
帰ってきた返事は、ごめん、今はいいです。
このぶっきらぼうな言い方に、なんでこんな拒絶する言い方をするんだろうとちょっと傷ついた。
以前から、なんかこの人付き合いづらいなと思っていたが、それは褒めるとか感謝とか口に出さない人だからと気づいた。
今回も、情報をわざわざ調べたのにその言い方って…と思ったが、はたと『十二国記』の中の陽子のセリフを思いだした。
確か、
「信用してほしいから信用するんじゃない。私が信用したいからしたんだ。
それに対して裏切られたとかどうこう言うのは、間違ってる。」
的な感じ。
今回もお役に立てればという気持ちで勝手にやったことだから、それに対して感謝の言葉を待っているというのは、違うなと。
そう思ったとき、私の周りには、些細なことでの「ありがとう」があふれてるなと思った。
それは今は、絶対に相手の気持ちを傷つけないコミュニケーション、マイナスなことを言わないコミュニケーションが良いとされているためだろうか。
いじめとかにつながらないように。
ありがとうをとりあえず言っておくことで、あなたの気持ちは汲んであげましたよ、そのうえで言わせてもらいますけど、みたいなコミュニケーションだ。
ありがとうがあふれている社会。
ありがとうが当たり前、気持ちを汲んでくれるのが当たり前。
それが直球なもの言いをする人が苦手になっていく要因だったのではなかろうか。
ありがとうが当たり前、気持ちを汲んでくれるのが当たり前、当たり前は当たり前じゃない。
「私があなたにしてあげたいから、やったんだ」というスタンスを忘れないようにしたい。
それはそうとやっぱり少しは、傷ついていくんだろうけども。
それとささいなことでありがとうは言い続けるけども。
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