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【読書メモ】ネコ全史 君たちはなぜそんなに愛されるのか

今の職場に異動して約1ヶ月、
職場の最寄り駅から職場までは片道徒歩約15分で、
良い運動になっいると思います。

それはさておき、その際、公園の中の舗道を歩くのですが、
公園には猫が数匹たむろしていて、その姿を遠くから見ているだけでも癒されます。
しかし、私が近づくと、猫くん軍団はみんなそっぽを向いて逃げてしまいます。

猫たちと少しでも近づけるようになるにはどうすればよいか、
ということで、今回この本を読んでみました。

1. なぜネコと人間は一緒に暮らすようになったか

人間のペットとしてまず思いつくのは、イヌかネコであろう。
人間がイヌと一緒に暮らす理由はなんとなく分かる。
イヌは人間の言うことをよく聞き、
古くは狩りの時の助けとなり、
現代でも番犬の役割を始め、
警察犬、盲導犬など人間の役に立っている。
いざという時になったら、(否定の意見もありそうだが)
食料として肉を食べることもできる。

一方、ネコはどうか?
基本ネコは人間の言うことは聞かないし、
人間の役に立つ行動をするようには思えない。
一見、人間にとってネコと暮らすメリットがあまりないように思える。

人間とネコが一緒に暮らすようになったきっかけは
人間が農業を始めてから。
農業を始めると、余った作物を保存する必要が出てくる。
しかし、そのままではネズミ等にそれらを食い荒らされてしまう。
そこで、ネコが登場する。
人間にとっては、ネコによって食料が守られる。
ネコにとってはネズミ等の食料が食べ放題で、
しかも、人間と一緒にいることで外敵から守られ、
安心して生活を送ることができる。

しかし、現代ではネコは農作物を守る役割をほとんど果たさない。
なのになぜ人間とネコは一緒に居続けるのか?
人間とネコを一緒に結びつけるもの、
それは「愛」ではないかと私は思う。

本書の写真より

2. ネコの社会性について

イヌは社会的な動物です。
人間の言うことを聞くのはもちろん、
犬同士の群れの中でも規律正しく行動します。

一方、ネコはどうか。
飼い猫の場合でも自分の気の向くがまま行動しますし、
野生の場合もイヌのように群れを作ることはなく、
基本、単独行動のイメージです。

ということで、ネコには社会性がない、
一匹でいるのが好きだ、という意見に繋がりそうですが、
果たして、それは正しいのか。

想像してください。
ネコが思い切り甘える姿を。
おそらく容易に想像がつくと思います。

つまり、ネコはひとりが好きなのではなく、
甘えられる相手が欲しいのだと思います。
ネコも「愛」を欲しているのだと思います。
その相手はネコ同士かもしれませんし、
人間でもいい。
本書によると、イヌとも仲良くなることもできるそうです。

本書の写真より

しかし、その甘えられる相手は誰でもいいわけではない。
自分が心から許した相手である必要がある。
ネコと仲良くなるには、相手に安心感を与える必要がありそうです。

本書の写真より

さて、今度は猫同士が喧嘩している様子を想像してください。
お互いに毛を逆立ててシャーシャー言い合う。
しかし、そこから取っ組み合いの喧嘩に発展することは少ないとのことです。

ネコは一応肉食動物。鋭い歯と爪を持っていて、
お互いに武力行使をすれば、勝ったにしろ負けたにしろ、
致命的なダメージを負う可能性が高い。
ネコ側もそれを理解していて、喧嘩が起こるのを避けるように行動する。
なので、警戒心が強く、誰振り構わずベタベタしないし、
お互いの縄張りを犯す行動も滅多にしない。

詳しくは本書の記述に任せますが、
ネコの社会にもきちんとルールがあるとのことです。

3. あなたはイヌタイプ?それともネコタイプ?

本書を読んでいて、ネコの生態の記述から、
これは自分自身のことを書いているのではないかと思いました。
確かに幼少期からあまり群れることはなく、
自分から人に近づくこともあまりなく、
「人に興味がない」と言われることもたまにありますが、
決してそうではありません。

過去にヤバい人に傷つけられた経験が多々あり、
それを避けることが第一優先ではありますが、
自分が感じている自分は人一倍寂しがりやです。
今は両親が健在で仲もよく問題はありませんが、
両親がいつまでも生きているわけではない。
もうそろそろ将来の自分のために自分も家庭を作らなければ、ということは理解しているが。

ということで、何を言いたいかというと、
ネコとイヌの特性を知ることは自分を知ることにつながるのではないかと。
人間は社会の中で生きる動物であり、
その人間と最も近く共存している動物はイヌかネコだと思われる。
そのイヌとネコがどういうアプローチで人間と共存しているかを知るのは
人間が生きていく上でも参考になるのでは、と思いました。
今回はネコについて知ったので、次はイヌの本を読んでみようかと。

本書の写真より

それでは。

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