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腱板断裂手術日記5

 何故手術する事になったのか? 

 それは忘れもしない2月28日。
仕事中、前を走る男性のお客様に追いつきたいと走った。
下りの坂道を精一杯のスピードで。走った。
 スピードがのってきた。加速。ワープ!
 違う!
 速すぎる!
 足が間に合わない!
 ワープじゃ無い!
 飛べ!

次の瞬間ウルトラマンよろしくシャワッチ状態で空を飛び、ドスン、ざざざっ。
 "うぐっ"
 "だいじょうぶぅ?俺、あんなに派手に転んだ人、人生で初めて見たよ〜"

 "、、、。"

家の近くのクリニックに行った。
何故そこにしたかというと、MRIがあるからだ。
骨に異常が無くても、MRIで腱の異常もわかるらしいよ。と、同僚に教わり行ってみると
 "レントゲンで観たけど、骨には異常が無いから、打撲だね。ちょっとスジやっちゃったかも知らないから、1ヶ月位かな。"

全治1ヶ月の診断。
何の治療と無く、痛み止めの薬と湿布をもらう。

1ヶ月経ちました。また、1ヶ月。
何の治療も無く、痛み止めと湿布をもらう。
全然、良くならない。
っていうか、だんだんと痛くなる。

そして、3ヶ月が経ったある日、
 "おかしいね。MRI撮ってみようか?"


 "大変だ!骨が 欠けてるよー。土曜日にO島病院の先生が来るから観てもらおう。"

土曜日に、やっとわたしの怪我、本当の怪我の名前、病名?がわかるんだ。と意気揚々と病院に行くと、どこかの大学病院から手伝いに来てるような若めの先生が一言
 "あんたねー。
  転んだだけで3ヶ月も会社休んでるんだって?
  大の大人がどれだけ怠ければ気が済むんだ?
  動かさないから、50肩になったんだろうよ。
  50肩の体操やってもうよ。仕事にいきな"
と言われた。

 次の週、いつもの先生の診察で
 "ごめんね。O島病院の整形の先生なんだけど、肩はわからないみたいだから、肩の名医がOO病院にいるから紹介状書くから、そっちに行ってね。ちゃんと予約して、前の日にも電話して、明日ちゃんとその先生がいるか確認してから行ってね。"
と念を押されてクリニックを後にした。

 また、あんな先生だったらどうしよう。
 気が重い。足取りも重い。

 OO病院のS先生は、ホントに良く話しを聞いてくれた。
 そして、MRIの映像を観て、
 "ここにね、白い部分があるでしょう?これはココが空洞になっていて水が溜まってるんだよ。どういう事かって言うとね、肩の腱板が骨から取れちゃってるの。だから、腕が上がらないんだねぇ。痛かったでしょう。大変だったね。
 医者なら誰でもわかると思うんだけど、分からない人がいるんだね。"

涙がこぼれた。
何故、肩が痛いのか?
わかってくれた人がいた!

"選択肢は2つ。手術をして治すか? 
 3年位かけてゆっくり治していくか?"
"手術します"
"え? するの?  痛いよ?"
"私、働いてるのに3年も待てません。早く復帰して働かないと!手術も時間かかるんですか?"
 "3ヶ月位だね"
なら、痛くてもやります。
 出来るだけ早くやってください!

  入院日6月30日
  手術日7月1日

怪我からちょうど4ヶ月が過ぎていた。







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