TLRS
音楽好きにも色々いる。
雑食で沢山の音楽を好む人、羨ましくもある。
私がコアラやパンダのように同じ音楽を30年以上聴き続けている「超・単食型」人間であるからだ。
ロック全般愛してはいるが、やはりX JAPANやhideと同じだけの熱を持って聴ける音楽は存在しないし、探す気もない。
だから、YOSHIKIがいるから。という当然の理由で「THE LAST ROCKSTARS」のライブに行ってきた。
4日間の日本公演のうち、2日目と4日目に当選。
今回は撮影OKのため、初日の様子はTwitterなどにも多くの動画が上がっていたが敢えてスルーして2日目に臨んだ。
所謂、YOSHIKI節のライブになるかも知れない。
少しだけそう思っていた。それは私の大好物ではあるが、もしそうであれば、他のメンバーからの「YOSHIKIさんの思う通りにやって下さい。任せますよ」という、X JAPANと変わらぬ立ち位置でYOSHIKIが苦しむことにならないか…と要らぬ心配をしたりもしていた。
杞憂だった。
少しポップな音になるのかな、とも想像していたのだが、一言で言うとガッツリROCKなライブだった。
如何せん、1曲しかリリースしていないバンドである。
メンバーそれぞれのバンドやソロの曲も演奏したが、アレンジも最高にロックで新鮮だったし、Toshlの声が染み付いている私にもHYDEの歌うX JAPANの曲は違和感がなく、ボーカリストとしてのレベルの高さを痛感した。
(これは誤解しないで欲しいのだが、Toshlのレベルが低いという意味では決してないし、HYDEにX JAPANに加入して欲しいという意味でも決してない)
HYDEだけではなく、メンバー全員のレベルの高さとそこから生まれる化学反応は、初めて聴く新曲でも私たちを戸惑わせずに楽しませてくれた。4人全員が最高のエンターテイナーであり、最高のロックミュージシャンであるからこそ作ることができた空間だったのだろう。
さらに4日目は、そこに寄せ集めではないバンドとしてのまとまりを感じた。
4人の関係性と実力が、この短期間でそれを造りあげたのだろう。
とにかく4人ともが、尋常じゃなく格好良かったのである。
心の底からワクワクし、興奮し、楽しく、ファン同士の縄張り争いもなく、愛とROCKだけが存在していた。
私は評論家ではなく、ただのX JAPANファンだ。
そして、「THE LAST ROCKSTARS」のファンになった。
必ず
羽ばたいて、そしてその長い旅の途中には日本にも立ち寄って欲しい。