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「猫を推して、猫が助かる」推し活が保護猫の根深い問題を解決できるワケ

「猫を推すと、なんで猫が助かるの?」

猫が助かる猫の推し活サービス『neco-note』をはじめてから、一番聞かれることがこれ。たしかに「推し活」と「保護猫活動」は一見つながらず、neco-noteの仕組みに疑問を持つ方も多いと思います。

保護猫業界に関わりはじめて7年。関わるなかで保護猫にまつわる問題の根深さを日々感じています。

「保護猫活動の問題を“根本的に”解決する」そんな想いでつくったサービスの、生まれた背景や仕組みについて説明していきます。

保護猫の受け皿を増やせば、殺処分は減る?保護猫業界が抱える“根本的な問題”

犬や猫が殺処分される流れは、「水槽モデル」で説明されることが多いです。

保護猫がどこかきて、どのよう流れで殺処分されてしまっているのか。従来の「水槽モデル」は、保護猫の発生源を「ペット産業」「飼い主]」「野外での繁殖」と示すに留めていました。

しかし㈱neconote(※neco-note運営会社/代表・黛)では、そのさらに上にある課題にアプローチしないと根本解決は実現できないと考えて、「メタ水槽モデル」を提唱しています。

たしかに保護猫の発生源はペット産業、飼い主、野外での繁殖ですが、そうした発生源を生んでいるのは、私たち生活者の関心や知識の無さです。

そしてそれは、生活者のみなさんに「保護猫団体ってなんだか怖い」「できれば関わりたくない」と思わせてしまっている保護猫業界が抱える課題でもあります。ここを締めていかないと、保護猫の発生がとまらず、なにをしても「焼け石に水」になってしまいます。

neco-noteでは、親しみやすいサービスであることを大前提に、こうしたnoteの運用なども通して、保護猫に対する認識を改めてもらうことを目的の一つにしています。

なぜ猫の推し活サービス『neco-note』を作ったのか

そんな保護猫業界ですが、「メタ水槽モデル」から下部中央の「保護施設等で飼育」の“自続性”が低いことがわかります。水風船=保護猫団体ですが、団体の収入の約7割が寄付・持ち出しで賄われています。

「その不安定な状態では、安心して猫を助けることができない。5年後10年後にも活動を続けるのは難しい」と考え、保護猫活動が“自続”する仕組みをつくる必要があると考えました。その方法として最適だと思ったのが「推し活ビジネス」でした。

猫が助かる猫の推し活サービス『neco-note』の仕組み

いまのように、お金も人手も「出ていく」だけでは、いつか枯れ果ててしまう。だから、自分たちで自分たちの活動を支えるために、お金が回る仕組み(ビジネス)という手段をとっています。(neconoteもあえて株式会社という立場をとっています。)

そして推し活に注目したのは、「保護猫のために何かしたい猫好きがたくさんいる」「譲渡費用を上げるなどの安直な方法では解決できない」ということがわかっていたから。

現に周りの友人(そしてneco-noteに関わるメンバー全員)が、「保護猫のために何かしたいけど、自分になにができるかわかない」という悩みを抱えていました。その背景には、「どの団体を応援すればいいのかわからない」という根深い悩みも。

「人間を見ても判断できないなら、応援したい猫を見つければいい。それが応援できる理由になる」と気付き、”猫の推し活”というアイデアに行きつきました。

「お金が足りないなら譲渡の時に受け取るお金を増やせばいい」と言われることも多いのですが、それにはさまざまなハードルがあります。

  • 実費以上の費用を請求する場合には、第一種動物取扱業の免許が必要

  • 保護猫団体の倫理観に反する

この2点が大きな問題です。これらの課題を見つけた時に「譲渡の前にお金を受け取れば解決するのではないか?」と考え、”猫の推し活”というアイデアの裏付けを強くしていきました。

猫を推して、猫が助かる仕組み

neco-noteには、猫好きが猫を推す(月額支援)。そのお金が猫(を保護する保護団体)にお給料として支払われ、次の猫の保護費用に充てられていく。そうして保護猫になった猫たちが、猫好きたちをさらに魅了していくという循環ができます。

こうした動きは、これまでにも多くありました。しかし、各団体ごとに支援者を募る形で行われていたので、取り組み自体が大きく成長せずに終わってしまうケースがほとんどでした。

これまで「保護猫団体同士の連帯ができない」という業界特有の課題がありました。しかしneco-noteの「保護猫団体ではない」という特殊な立場と株式会社という性質で、保護猫団体と支援者を取りまとめたプラットフォーム化が実現できています。

「猫のファンクラブ」だけじゃない。“猫のためになにかしたい”気持ちの架け橋を

neco-noteは「猫が助かる猫の推し活サービス」として打ち出していますが、捉え方を変えてみると「猫好きと保護猫のマッチングプラットフォーム」です。

なのでそのマッチするきっかけがいま推奨している「ファンクラブ(月額支援)」だけじゃなくていい。

推し活の裾野を広げていくために、サービスローンチ1周年を迎える2023年2月22日に公式グッズオンラインショップ『neco-note shop』をオープンします。グッズを買うことも、立派な推し活ですからね。

neco-noteは、こうやってひとつずつ「猫のためになにかしたい人」と「保護猫や保護団体」との架け橋を作っていきます。

🐈neco-note shopはこちらをクリック

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