見出し画像

のうのうと生きる

昨日、彼とのきれいなお別れを決行し、
今日はもう溶けてなくなっているはずだった私。
しかし、まだ今日も彼を好きな私のまま、
無事にのうのうと生きている。
仕事までしている。
しぶとい。

彼の「好き」はイビツでたくさんある。
彼には複数の好きな人がいる。
その中でもとびきり大切にしたい好きな人がいる。
もちろん、私ではない。
たくさん彼女に嘘をつき、大切にしたいのにできない彼は苦しそうだった。
私も彼の部屋で他の人の痕跡を見つけてしまうのも、今は誰といるのかなと考えてしまうのも、
とても苦しくて悲しい。
でもすべてを与えられない私が、彼のすべてを求めるのは許されない。
私は彼の未來を邪魔しないうちに、私が壊れてしまう前に早くお別れしなくては、といつも思うのに、苦しそうな彼に会って引き止められるともう何も言えなくなる。
都合のいい女、代表格。
自覚はある。
それでも彼と会うことができて、彼の役に立てるならいいと思ってしまう。

この気持ちは本当に好きという気持ちなのだろうか。
ただの執着なのだろうか。
…何かの呪いなんじゃないだろうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?