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王子様は、、、?(小説)

突然現れたのは黒猫だった
雑魚や姉さんは何者!?
作者の私が10歳の時に考えたキャラ設定です。


「起きて!」
「んー?だーれ?」
「僕は、、、。」
「黒猫っ!?喋ってる!?」

「僕もわからないんだ。なんでこの姿なのか」
「名前は?」
「黒猫でいいよ」
「そう、私はエリよ」

木に登ってみるとあんなところにお城がある

「お城に行かなきゃいけないんだ」
「私も行くよ」
「いいの?危ないかもよ?」
「ここにいても危ないでしょ」

この光景を物陰から見ている2人がいた。

「ザコ・フィッシュ!そんなに出てたら見つかるでしょ」
「姉さんこそバレるって」
「しー、娘が何か話してる」
「あれ、あの猫見たことあるっすよ」
「どれどれ、あ、あの猫」

突然にエリが振り返って物陰を見ている
何もいなかったけど、見られてるような気がした。

「行こう」
「待ってー」

少女たちが歩いていくのを見て2人も移動する。

「あいつら、お城に向かってるみたい」
「いくよ」
「へーい」

先周りして2人はお城の前に行った。

「ここは行かせないよ」
「そうだぜ、王子に用事か?」

「実は、、、。」
「入らせて!用があるの」
「僕が王子だ」

「黒猫が何言ってんだ?」
「そうよ、王子が黒猫なわけない」

「だよな。雑魚。」
「その声は、、、。確かに王子」
「そ、そんなわけないわ」
「城の中探せばいいさ」
「見てくる」
「姉さん待ってー」
「雑魚はそこにいなさい」
「へーい」

黒猫が王子だと言ったわけを聞くと
黒猫になった記憶が曖昧らしい


「王子がどこにもいなかった」
「だろうな、僕が王子だから。とりあいず、中に入ってもいいか?」
「いいよ」

王子の部屋に入って紙を読んだ。

「そうか、わかったぞ」
「この魔法みたいだ」
「多分、調合したら元の姿に戻れる」

「私調合できるよ。見せて」
「エリ、任せていいか?」

「エイっ!!!!できた。」
「ゴクゴク」

猫の姿が大きく変わって少年になった。
かっちりした服を着ていた。

「王子っ!」
「戻れたみたいだな」
「問題が誰がこんな魔法を、、、」
「だいたいわかっている」

「姉さん、あんただろ」
「バレたか、王子がいろんな女から求愛されるからなんとかしろって王様に言われて」
「えっっ!王様なんですか。姉さん」
「雑魚にも黙っていたからね」
「そっか、、、。」

「じゃないだろ。ワインにいれたと、、、。」
「そうよ」

「父上が聞いたらどうするかね。」
「ああーどうしよう。」

「こんな状況ですまない。エリ。」
「大丈夫」
「エリ。助けてくれてありがとう。」
「うん!」

「僕と踊ってくれないか?」
「えっ!いいの?」
「一曲頼む」

王子はすらっとして黒髪がサラサラと揺れる
足が絡まりそうになりながら踊った。

「どうだった?」
「素敵ですね」
「そうか、エリも可愛かった」
「そうかな、、、。」

「いい感じですね、姉さん」
「いいかもね」

「王子!!エリさんはどう?」

「どうって??」
「またまたー」

「僕が考えるからほっといてくれ」
「「はーい」」

「疑問なんですが、なんで雑魚?」
「あー、感じでザコって雑魚と書くでしょ」
「ほーう?」

「この子面白いわね」
「いいじゃん!!」

鏡を見て自分の姿を確認している。
もう猫ではないな。

「なぁ、エリ、、、。」
「はい」
「付き合わないか?」
「えっ!!?今なんて言いましたか?」

「もう言わない」
剥れている王子

「リドっていうんだ。エリに呼んでほしい」
「リドね。覚えた。」
「聴きたいことある?」
「寝床がなくて困ってるの」
「えっ」

「家出してきた」

「あぁ、、、。なるほどね」
「部屋貸そうか?」
「いいの?」
「状況を教えてくれ」

「私の両親は規則が厳しい人たちで
門限とか友達まで選んだ子じゃないとだめって言ってて」
「そうか」
「嫌になって出てきたけどお金もないから困ってて木下で寝てたの」

「王子どうしますか?」
「エリのこと調べてくれ」
「へい」

「調べたところによりますと平民のようですね」
「ほー」

「なぜ調合ができるんだ?」
「母に教わりました」
「なるほど」


「わかった、しばらくお城に住むといい。僕からいう」
「ありがとうございます」

王子は王様のところに相談しに行った。

「父上、エリの家族大丈夫だと思います?」
「怪しいな。最近では調合師に良い奴はあまりきかんな」
「匿ってもいいですか?」
「よかろう。」

「エリといったかな。もう少し調べてくれ」
「はっ」

「エリ。ご飯食べよー」
「うん!」
「美味しい?」
「すっごく美味しい」

食べ終わって庭を眺めていた。
城から見える夜景は綺麗だ

「エリ。好きだ」
「私もリドが好き。」

「乾杯」

「リド、何歳だっけ?」
「あー、言ってなかったね。25だよ」
「もっと若いと思ってた」
「童顔なんだよね」
「そう思う」
「私は21歳だよ」
「そうなんだ、4歳差か」
「私はあんまり気にしないかも」
「いや、20歳超えてれば、お酒が飲めるし問題ない」
「そこなの?」
「うむ」


その場面を盗み聞きしている2人がいた。

「姉さん、あの2人付き合ったみたいですな」
「あたしの勘あたり!!」
「おいらもわかってたです」
「王子付き合ったことないよね?」
「そうでやんす」
「キスできるかな?」
「あ、失敗してるっ」
「フフフ」
「王子が怒ってこっちへくる」

「「くるなーー」」

顔を赤らめた王子がやってくる
邪魔するなと怒っていた。


「やぁ」
「姉さんと雑魚さんは付き合ってるの?」
「実は結婚してるよ」
「そうなの????」
「王子も祝ってくれた」
「へぇー、そうなんだ」
「王子、そろそろ結婚したいって喚いていたよ」
「楽しみだなーって」
「言っちゃうんだ。あはは」





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