毎日note#107 運送業界っていまもうかってるよね?って言うホワイトワーカーズ
運送業界はいつだって色々限界だ、
コロナが無くても限界だ。
限界の状態に繁忙だけが突然やってくるとどうなるのか。
売上の増加に利益はそんな簡単には比例しないだろうなあ。
むしろ限界に限界を重ねてES最悪なことになっていると思う。
多くの人がこういうときに連想するヤマト運輸や佐川急便などの個別配送屋さんと(それ以外も幅広く手掛けてるけど)、ナンタラ運送、ナンチャラ運輸みたいな路線運送屋さんではいろいろ事情は違うと思うけど。
どちらの場合の運送業者も倉庫内で仕分けをするスタッフ、伝票を管理する物流事務スタッフ、そして、運転をするドライバー、現場のスタッフは毎日カツカツなことが多い。
365日24時間ずーーっとギリギリ。
週休2日なんて夢であの業界では週6がふつう。年間休日はせいぜい100日前後。さらに休日出勤も当たり前だ。
もう少し小さくなると会社の役員である50-60代のおじさんも現役ドライバーとして、ハンドル握っているのが普通。
繁忙期でなくても昼休みは無し。
道端に車を止めて数分でコンビニパンを流し込む。
良くはないけど運転しながら食べるしかない。
繁忙期でなくても。
常にこの状況なのに、
急にやってきたこの繁忙期を乗り越えることはいかに困難か。
いつもギリギリなのに、残業ギリギリラインで働いて法に触れない範囲に休日出勤して間に合わせてるのに。
この繁忙でサービス残業も増えているだろうし、繁忙期のように事前に派遣スタッフやバイトも入れておけなかっただろうし、何しろ今から新規募集もしにくいだろうし。
売上は上がるのかもしれないけど、効率よくさばくことはほぼ不可能で儲かって雰囲気が良くなってるかといえば別話だろう。
むしろ残業代払ったり急に委託先探したりして、そんなに利益出ないかもね。
みんな知ってるネコさん宅配会社でバイトしている弟は、シフト入っていなかった日に前日に助けてほしいと支店長からの要請があって12時間勤務をしていた。
時間指定など守る余裕もなくドライバーが誰ひとり21時までに営業所に戻れない日々らしい。
そもそも大きな仕分けセンターから各営業所に荷物が入ってくる10tトラックが遅延しているという。
仕分けセンターでも人手が間に合っていないらしい。
こういうときに運送業界は儲かって良いよね〜〜〜って言われがちだけど、
この過酷な環境が全く想像できないんだろうなあ。
利益もたっぷり出るわけではないし、サービス残業になる現場も実態としてたくさんあるから、過酷さと手取り収入が釣り合うわけではない。
ちょっとのネコの宅配会社でのバイト経験と、運送会社での営業部での経験だけだけどさ、ほんっとうに大変だと思う。
もともと効率化とか、いざというときの備えとか、そんな先回りしたことはまだまだできてない業界だから。
ある上司はこの業界は戦前の企業レベルだと言っていた。
戦前の中小企業に令和のサービスを求めすぎるのはもうちょっとしたいじめだよな。
まあ自己責任論でこれも片付いちゃうけどさ。
身近なように思えてやっぱり興味持たれずあまり知られてない業界だなあと思います。
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