魘夢(えんむ)という鬼のはなし(ネタバレ?)
『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』を見て、前座である魘夢(えんむ)という鬼にわたしは心震えた。
「眠れ!」の一言で、相手を眠らせてしまう鬼の術に惹かれてしまった私。最近、睡眠障害で寝付けない上に眠りが浅いという二重苦。いや、四重苦くらいに感じている。忙しい11月は、この睡眠障害と戦いつつ、日々のサービス残業に耐える日々である。アーメン。
まぢで寝かせてくれと願いつつ就寝するが、目をつむると締め切りからの逆算が始まり、「あれ、仕事終わらなくね?」とぐるぐるしてしまう。終わらなかったらどうしよう・・・。忙しい月はそんなことばかり心配して眠れない日々が続く。寝れないと翌日の業務にも支障をきたす。一日中、ブルーライトを浴びて前のめりで電卓叩きまくっているが、睡眠不足だと電卓叩きミスが増え、余計に時間がかかってしまい残業が増える悪循環。
諸悪の根源は寝れないことだから眠剤を服用することもあるが、それでも寝れない日もあり、なかなか解決できていないのが現状である。
(ここからネタバレ?)
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その不眠を解決してくれるのが、映画に登場していた魘夢(えんむ)という鬼である。こやつ、人間を眠らせる術を持っている。人間が入眠すら気づかないほどにうまく寝かせてくれるのだけど、なんなら列車の乗客全員眠らせる集団催眠を操る。鬼退治に来た人間としては寝ていられないから自力で夢から覚めて魘夢(えんむ)と戦うが、この鬼の最強ポイントは対面でも「眠れ!」で寝かせるところ。強力な催眠術系で、ラリホーなんか目じゃなくて1000%の確率くらいで入眠させる。
入眠で悩む全世界の友に朗報ってくらいに世界規模で魅力的な鬼なのだが、なかなかうまくいかないもので、鬼だから食べちゃうんだ、人を。こちとら寝たいだけなのに、寝て生活改善したいだけなのに、食べられちゃ本末転倒なわけです。
ただ、こんな激務の中も映画を見ようとミーハー精神が勝っているうちは、まだまだ私は元気だということです。そして何とか激動の11月を乗り越えられそうな気配を感じ始めてからは、睡眠の質も向上している気がする。
世界の終わりくらいに絶望した11月初旬だったが、12連勤もやり遂げ何とか明るい未来が見えてきた。毎回、激務という災難に襲われるたびに、世界の終わりを肌感覚で分かるようになっていたが、過ぎてしまえばどうにでもなるんだと一気に楽観し始める。人生、そんなものかもしれないが、先行き見えないときは不安や恐怖は何倍にも膨れ上がるものだと改めて感じた。そして新たな激務が来るたびに、この事実を忘れて睡眠障害に陥る無限ループ(無限列車)が私の人生なのか。
魘夢(えんむ)の話はここまで。
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今回の激務は、毎度のものとは違った点があり、コロナ禍の今だからなのかもしれないが、早々に退職して東京を離れてしまおうという決意ができた。睡眠不足で体調不良も度々あったが、そんな中で満員電車に乗るのが恐ろしすぎたのだ。実家にも1年半以上帰省できていないし、退職の理由をあげるといくらでも出てくるのだが、今一度、退職理由を固めて12月には上司に伝えようと思う。人手不足のため、年内退職とはいかないことは覚悟しているが徐々に仕事を振られないポジションに移行していく予定である。
にしても、11月の激務を何とか乗り越えれたのは、自分自身で目の前に「退職」二字をちらつかせたからではないか。21時過ぎに職場を出るたびに、こんな職場辞めてやる!!!と心で叫び、誰もいなければ戸締りしながら声にだして叫んだ。なんとも気持ちがよくて、いい一日の終わりを迎えたものである。この事実は、仕事が辛すぎる人とシェアハピしたいのだが、この仕事に終わりがあるのだと言い聞かせると、何なら指折り、あと何日かな、なんて妄想してもいいけど、心が軽くなるのがわかる。仕事に、人生に行き詰まったら早々にリタイアすることを妄想するのもいいかもしれない、どうせ過ぎ去れば大したことのないことなのだから。
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画像は、飼い猫むーちー♀の前足です。私の睡眠障害とは関係なく、毎日すやすや寝ています。今日、11/26はむーちーの3歳の誕生日です。いつまでも健康で長生きしてほしいと願いつつ。
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