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353.『あかり』
『あかり』
ひとりでハンドルをにぎり
山奥の峠道をひたすら走る
次第に陽がかたむいてきた
遠くに街の灯りが見えると
とても美しく感じられた
単に視覚的なことではなく
灯りに人々の生活があるから
どれほどきれいに見えても
そこに温もりを覚えないなら
薄らさむさしか感じられない
非日常が日常の素晴らしさを
浮き彫りにすることもある
2022年7月30日作
ラジオNIKKEI「私の書いたポエム」
2022年8月14日放送分
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