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303.『ありふれた幸せ』

『ありふれた幸せ』

「仕事終わりの空いた国道を車で流す」
「メガネを曇らせてラーメンを食べる」
僕にとっては変わらぬ日常だけれど
誰かにとっては日常ではなくなった

悲しい出来事や憤りたい事件が
世の中にはあふれているけれど
現をぬかす余裕なんかなくても
たわけたことをしぼりだしたい

ウキウキできる大人でいたいんだ
先を生きる大人の顔が暗いなら
子供たちの顔まで暗くなる
「明るい未来」の明るさは
きっと子供の表情の明るさ

2021年2月19日作
ラジオNIKKEI「私の書いたポエム」
2021年3月7日放送分


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