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新型コロナと、過去の家族の看護の話

このところ、感染力の強いオミクロンが流行り、職場で陽性になったと休む人が続いている。
自分自身だけでなく、配偶者が熱を出したから、成人済の同居する子どもが熱を出したから、自宅待機します!という連絡も。

ここではたと、何年か前の夫が亡くなる前の我が家の状況を思い出す。

保育園児と小学生と要介護の夫と、高齢の(持病のある)義母。
誰かが風邪をひくとそれぞれ自分の部屋にこもって、自主隔離。
看護ができる、健康な大人は、子どもたちの母で妻で義理の娘の、私ただ一人。
その家庭環境で、社員として仕事続けていた私、もしかしたら偉くないだろうか?
 急ぎではない仕事の要件でも、子どもの病気で休んでいると電話かけてくる人もいる。ぐったりしている子どもを連れて薬局にいるときに、外に出て携帯で仕事の話をしないといけなかったこともある。何故?本人が病気なわけではないから。
 夫が出先で転倒し、早退して、手術や入院手続きをしたこともある。その翌日には出社してすみませんと前日の仕事の続きをする。

 そして新型コロナ3年目。
職域のワクチン接種の副反応で、高熱が出たと特別休暇や有給休暇で、健康な社員が入れ替わりで数日も休む。
自分自身や現役世代の配偶者や子どもが熱を出した、陽性になったと何日も休む。
当然の権利として。
すみませんすみませんと謝って休んで仕事を続けていた過去の自分は何だったのか?
当然の権利と仕事を休んで看護介護して良かったのだ。
あの頃の自分に言ってあげたい。
謝る必要なんてない、のだと。家族を優先していい、のだと。あなたはがんばっている、と。



   






 

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