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キャリアカウンセリングを教えている先生には「業界テキスト」だけでなく原本を読んでほしい、歴史を学んでほしい

 「先生」「指導者」を名乗るからには、それなりに専門家であったほしいと思っています。なぜその理論家はそういう理論を持つに至ったか、その理論家に至るまでにはどういう歴史があったか、その理論にはどういう効果と課題があるか、ちゃんと説明できるようになってほしいと思っています。

 もちろんその会社の養成講座を開催するには「その会社の(養成講座の)テキスト」を使うのだと思います。それはそれでいいとして、でも「答えがそうだから」とか「教科書にはそう書いてあるから」では受講者は納得できません。なぜそうするのか、なぜそうすべきなのかという納得できる「理由」が必要です。

 英語や原語で書かれた本を必ず読めとまでは言いませんが(私もあんまり読んでませんし)、せめて日本語に訳された本であるとかその理論家の解説をした日本人の日本語論文であるとか、解説されたものは読むべきだと思います。今は訳書も増えたし、ネット記事を日本語訳できる機能もありますから、ちょっと前から比べてもかなり便利になったと思います。分からなければ分かっていそうな専門家に聞いてもいい。キャリア理論の専門家も俄かに増えてきました。

 知ったかぶりで教えてはいけない。まあ人のことは言えませんけれども。もし知らないことを教えるときは「僕も知らないんだけどね」と一言添えたらいいのではないか、と思っています。 

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