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メニューが思いつかない時に

 たいていはスーパーに行ってからお買い得なものを見つけて、そこから思いつきのメニューを考えるのですが。メニューを決めてから行っても、その材料が売ってなかったり高かったりすることもありますし。だからメニューをあらかじめ考えていても、スーパーに行ったら変えてしまうことも多い。

 それはさておき。できるだけ同じメニューを連続して家族に出したくないという考えの私としては、頭の中の数少ないレパートリーで作ろうとしてはちょっと前のメニューと被りやすいわけです。そこで時々テーマを考えて、「今日は中華風/アメリカ風/中東風にしよう」あるいは「裏テーマを豚肉にしよう」「肉抜きでいこう」とか決めるわけです(買い物で変わる場合もありますが)。メインを青椒肉絲にして(豚肉とピーマンは年中あるので比較的簡単)、じゃあスープは鶏ガラスープとごま油に白菜でも入れて中華風に寄せていこうかな、あと一品面倒だから市販の餃子かしゅうまいが安く売ってたら買ってくるかな、あるいは冷ややっこにごま油とかかけるかな、とか考えるわけです。で、あまり厳密にやらなくてもいいことにして、「今日は中華風とは言ったが、メインが中華風であとは和風でもいいや。~風だし」とすると気楽です。
 あるいは新聞やテレビ、ネットを見ていて「おお、これやってみたいな」という1品を見つけると、例えば台湾の牡蠣オムレツが美味しそうと思えば台湾料理を検索して作りやすそうなもの(切り干し大根のオムレツとか鶏モツスープとか)を選んで材料を買ってくるわけです。だいたいちゃんとレシピをみないで感覚で作りますが。そんな適当な父を許してくれるおおらかな家族に感謝。

 そういうの家族が嫌がるんじゃないかと思うかもしれませんが、家族も慣れてくるんですね、毎回やってれば(笑)。嫌なら自分で作るでしょう(高校生の娘は半分自炊)。ただ家族としても何を食べさせられているか心配にはなるとは思うので「今日のテーマ」を見つけてもらったり、事前に食材を説明したりはします(あと食べないメニューがあっても怒ったりはしない)。以前オレンジジュースを飲んだときに「何だ、このオレンジジュース、まずいな」と思ってよく見たら「温州みかんジュース」で、改めて温州みかんジュースだと思って飲めば「おお、温州みかんの味そのもので美味しい」と思い直したことがあります。想像と違う味だと、人は「まずい」と感じたりもするわけです。
 娘から数年前の誕生日に世界の料理の本をもらい、そこに書いてあったプランテーンというのが気になって(食用バナナだそうです)、最近バナナを使った料理(豚肉と炒めたりご飯に炊き込んだり)をしています。こういうのはちゃんと食べる前に説明しないと、口の中に入れてからびっくりされたりしますので(笑)。

 ネットでも新聞でも、あるいはスーパーのレシピでも、「ああ、これは楽そうで美味しそうで食べたいな」と思うとメモしておいて(大抵はやがて捨てるのですが)、副食はそこからイメージを派生して作ります。まあ土日の夕食だけだから、このペースでもできるのですけれども。もちろん毎回同じレシピでもいいのですが、私自身が飽きっぽいものですから、(本当は飽きっぽいから同じ料理のほうが楽なのだけど)いかに楽しながら美味しくて毎回違う料理を作るかが大切なわけです。もはや家族のためというのを離れて。写真は私の個人イメージの中の「火星料理」です。当然作って家族にも食べさせてますが(笑)。

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