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冬の匂いがきみと混じるまで
2023/12/15
朝5時ぐらいに多分目を覚ましている。
寒がりだから、かけすぎた布団が暑いとか
途中で切れた暖房の寒さで目が覚めるとか、暑いか寒いかのどっちかで。
瞼が薄いカーテンのように本物のカーテンから
雪の白を反射する光が顔を出してた。
自分の匂いと自分の匂いじゃない布団に微睡みながら眠るこの瞬間が永遠に続けばいいと思った。
動物が自分のにおいに安心するのと同じで、二度寝を繰り返す平日の朝は布団に潜って冬眠をする。
休日にやればいいのにそんなこと。
なんでか気持ちのいい二度寝は平日ばかりで、それを再現するのに土日の時計に7:30と7:45のアラームは設定しない。
少し冷えた居間は床から静かに冬の到来を告げていた。
床についてから気付くのだ。
ふわふわの靴下を履くの昨晩も忘れたのだと。
忘れた?忘れたというか寝ている途中に無意識に脱いでいる。
私の足から解放された靴下たちは床下の冒険に出ている頃だと思う。
私が見つけない限りきっと彼らは帰還しない。
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