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趣味:love、特技:dream

6:45
朝が来てしまった。毎度お馴染み、目を開けたはいいがここからが一苦労だ。鉛のように重たい頭を起こす。休まった気がしない身体を無理やり立たせ、いつものようにリュックサックに教科書を放り込んでいく。
しかし今日は珍しく早めに起きることができたので、少しくらい良いことがあってもいい気がする。

8:00
私にとって化粧は武装だと思う。明らかにスッピンのときと気分の上がり方が違う。マイナスからゼロになる感じ。基本的にプラスに傾くことはないのだが、それでも私の中ではだいぶ強くなれていると感じる。顔面が可愛い(当社比)って本当に最高。

12:30
ある先生に全員まとめて叱られた2時限目を思い出す。あの時間はなんだったんだろう。妙に張り詰めた空気は苦手だ。小学校の時は誰かが怒られているのを心の中でパフォーマンスとして見ていたが。今日は違う。『理不尽』という単語が全員の頭の上に浮かんでいた。
そんなことを考えながら菓子パンをほおばる。あの時、たぶん私は世界一まずそうな顔で弁当を食べていたと思う。
国家試験の前日は、学年全員でホテルに泊まるらしい。シングルベッドかダブルベッドかを選べるらしい。らしい。どうやら私は何も知らないらしい。突然脳内にシャ乱Qのプレイリストが鮮明に再生されたので困惑してしまった。

16:30
退屈な授業をやりすごし、朝よりも軽快な足取りで駐車場に向かい、帰路に就く。まさか散々脳内でも再生した挙句に車内でもシャ乱Qのプレイリストを再生することになるとは。もう二度と聴くことのできないつんく♂の声に涙が出そうになる。

17:00
家に着き、靴を脱ぎ、カバンを床に投げ捨てた数秒後にはソファーに倒れこんでいた。いつも眠いけど今日は本当に眠いな。膝の上に飛び乗ってきた飼い猫にちょっかいをかけているうちに私の瞼は重くなっていった。
夢。中学生の時に好きだった人が出てきた。ハッとした。『これは夢だ』と確信できた。顔はかろうじて思い出せるけど声はもう思い出せないような不思議な人だった。なんで好きになったのか明確な理由はないけど、本当に好きだったことは覚えてる。今でもすれ違ったら振り返るくらい。本当に不思議だ。あの頃はあの人と何の話をしていたんだろう。

19:00
不思議な夢は一瞬にしか感じられなかった。あの人は今何してるんだろう。元気かな。ボーっとした気持ちで夕飯を口に詰め込む。

21:00
聞き飽きた雨音にうんざりしながら、シャワーでジメジメした気分も汗も全部洗い流す。もう、雨はいいよ。勘弁してくれ。

23:00
明日も雨という最悪の情報を入手してしまった。曇りくらいがちょうどいいんだけどな。雨なら雨なりに、どうにかおもしろいことになってくれないかな、と無茶な願い事をしてみる。だれに対して願ったのかはわからない。明日もlove・kiss・dreamをモットーに生きようね。

シャ乱Q-シングルベッド


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