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クリスマスやけど、みんないろいろあるんよね。知ってる。

今日、ふと耳にしたラジオ。
おそらくは人生相談の番組で、「長く関係がうまくいっていない夫との今後をどうすべきか」というような内容の、年配女性からの相談だった。

家のいろいろをしながら片手間に流していたラジオで、しかも最初は聞き逃していたため細部の言葉は落っことしている。が、途中、「夫に顔を殴られた」という言葉が耳に入り、わたしのアンテナがびゅんびゅん反応してしまった。
うろ覚えで申し訳ないのだけれど、その女性はずいぶん昔に一度、夫に顔を殴られたらしい。彼女の印象に残る暴力は一度きりで、その後に頻発している様子はないという。その暴力については彼女は軽視しているようで、夫との不仲の原因は財産や親族との折り合いの悪さなどが原因だと考えているようだった。

一通り相談内容が話された後、回答者の出番となった。学識経験者らしき女性だった。
状況や心情についてもう少し踏み込んだやり取りがなされた後、回答者は次のような内容を話した。
「あなたはおおらかな性格なのか、過去に顔を殴られたことについてあまり問題視されていないようですね。
世の中には、殴る人と殴らない人がいるんです。殴る人は様々な場面で殴りますし、殴らない人はそれと同じ状況にあっても殴りません。つまり、一度あなたを殴った人は、またあなたを殴る可能性があるということです。
わたしには娘がいますが、娘にはこう言っています。
もし一度でも殴られたら、取るものも取りあえず、はだしで走って逃げなさいと。財布だなんだと考えなくていいから、飛び出してタクシーに乗ってうちに帰って来れたら、お金はわたしが払ってあげるから、と」

回答者の言葉に、図らずも涙が出そうになった。
自分の境遇と重ねた点。回答者のお母さんとしての言葉。なぜ涙が出そうになったのかは、わかるようでわからない。わかるともっとつらいのかもしれなくて、無意識に蓋をしたのかもしれないと思う。きっと本当はわかっていると思う。
わからないふりをしないで、正面から受け止めてわあああああって泣けたらいいなと思ったりする。すごく勇気のいることだけど。
まあ、泣いても何も解決しないんだけどね。わかってる。でも、何か解決しようとして泣くわけじゃないんだ。むしろ、泣いても何も事態が変わらないということに救われたりもするんだ。


★★★

あ、コレやん!
(タイトル、サムネ詐欺ばりに誇張されすぎとらん?)

https://telephone-soudan.com/20221224-kato-osako/



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