日本の会議にありがちなこと。

 複数の人が集まって何かをやろうという時は、だいたいミーティングを開くと思います。チームのあらゆるポジションの人が一堂に会して、今後の方針を決定するのがミーティングの役割です。

 ミーティングと一言に言っても、規模はさまざまです。一般的には、参加人数の多いミーティングの方が、物事は決まりにくい傾向にありますよね。そりゃ、一人ひとり異なる価値観の人間の集まりなので、当然と言えば当然。しかし、人数が少ないからといって、議論が進みやすくなるかと言えば、そうではない気がしています。

 日本の会議は、よく何も決まらないと揶揄されたりします。会議は開いているので一見話が進んでいるように見えるけど、実際は議論がほとんど進んでおらず、最終的には大した議論もないまま、その場の雰囲気で物事が決まったりします。

 こういった日本でよく見られる光景は、ミーティングとしてはほとんど意味をなしていないと言えます。良いか悪いかで問われると、まぁ、あんまりよくないでしょう。だけど、これはきっと多分日本という国に生まれた人たちの性質みたいなものなんでしょうね。

 何が言いたいかと言いますと、先日、少人数のミーティングを実施したところ、この特徴がモロに現れていたんですよね。会議の目的の設定が曖昧で、思いついたことをどんどん発言するため、議論が発散しがち。最後は結論が出ないまま、なんとなくこんな感じだったねでまとめて、次回へ持ち越しになりました。

 ちなみに断っておくと、僕自身はそのミーティングに対して不快感などはありません。ただ、あるあるが目の前で起こっている!と思って興味深く観察していました。

 こういうミーティングで重要なのはなんだろうかと考えてみたんですが、一つは具体と抽象を分けて議論することではないでしょうか。
 まずミーティングの冒頭では、この場で目指すべき方向を具体的に提示します。最終的な着地点がどこかを、あらかじめ共有しておくわけですね。
 次に意見を出し合う段階では、一気に抽象度を上げます。「こういうの良いよね」みたいな感覚的な意見も、ここでは重要になってきます。場合によっては、価値観や思想まで遡ることもあっていい。
 抽象度の高い議論である程度のビジョンが決まれば、最後にまた具体に戻ってきて、実際に何をするかを決めていきます。冒頭に定めた着地点に向かって、議論を収束させていくわけです。

 ミーティングの手法については、多分いろいろな書籍が出ていることと思います。僕の考えも、とっくの昔に言われているような気もしますが、一方で自分の頭で考えることも学びになりますね。
 次にミーティングがあった時は、うまいことこの流れに持っていけないかなー。頑張ってチャレンジしたいですね!

 それではまた!

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