具体と抽象
今回は細谷功さんの著書
「具体⇄抽象トレーニング」について書いていきます。
まとめ
私なりにひとことでまとめてしまうと
「これからの時代、抽象化力を鍛えていかないと生産性の高い仕事は出来ないし、言われたことだけやってたんじゃ、AIに取って代わられちゃうよ。」
って事だと思います。
なぜ抽象化力が重要か
物事の本質に近づく事ができ、少ない労力で大きな効果を得られるからです。
「具象」・・・:5感で感じ取れるもの。
「抽象」・・・:5感では感じ取れない概念。
具象は普通に生活していれば誰でも情報としてインプットされますが、抽象は姿形がないため、能動的に考える必要があります。
意識していないと、いつのまにか具象で考えてしまいます。
恥ずかしい話、これ、私やっちゃう事あります。
例えば、めっちゃミクロな話ですが
「食器洗剤の詰め替えボトルから詰め替える作業が時間がかかって嫌〜(>_<)」
という問題に対して
「速く詰め替えたいならじょうご使えば良いじゃん。」
的な対処をする・・・
「遅い」→「速くする」
これって、あまりにも短絡的なんですよね。
具象の世界しか見えていない対処です。
これを抽象化力を発揮した対処の仕方にするには
「なぜ詰め替え作業が問題なのか、そもそも欲しい結果は何か?」を考えると、より効果的な解決策が浮かんできます。
この例の場合だと、欲しい結果は
「洗剤が満タンに入ったボトルに、適量を出せるキャップが付いている状態」
です。
すると
「そもそも詰め替え作業をしない。空のボトルから、詰め替えボトルにキャップを付け替える。」
というアイデアが浮かんできます。
爆速です😄
10秒で完了です。
そして、食器洗剤に限らず、他の「詰め替え作業」の無駄に気付く事が出来ます。
実例が長くなってしまいましたが(^^;
こんな事は仕事だとザラにあると思います。
つい前例・慣習・過去の実績に倣ってやってる作業ってないでしょうか。
コミュニケーションギャップを防ぐ
人と話をしていて、「噛み合わないな」と感じる時
それぞれが持っている前提や背景が違っている場合があるかと思いますが
抽象化の観点がある事で、視野の高さ、抽象度の違いがあることによるギャップにも気付く事ができます。
無駄に時間を費やしたり、無用な諍い、ストレスからその場にいる人達を守る事ができます。
どうやったら抽象化力って鍛えられるの?
抽象化って、意識してないと出来ないんですよね。
私は元々詰め込み型マニュアル人間なので、いつの間にか、具象にどっぷり浸かってしまいます。
この本の中で抽象化を考えるフレームワークとしては
次の点が挙げられています。
「Whyを問う」
「メタで考える」
「全体を俯瞰する」
より簡単な方法としては、2つ以上のものについての共通点を考えるとかですかね。
謎かけなんか、良い訓練になると思います。
トレーニング内容は本に書いてあるので、興味ある方は是非書籍を購入して実践してみてください。
アクションプラン
私の場合、システムの機能開発を開発チームに依頼するときに
「誰々はこの機能で何々をしたい。なぜなら〇〇という結果が欲しいからだ」
という形で機能説明を行いますが、この「何々をしたい」という部分が具象の世界から離れられず、開発チームからツッコミを受ける事があります。
そもそもこの記事を書こうと思ったのも、機能説明で「問題の本質を捉えてない!」とこっぴどく叱られたのがきっかけです(>_<)
これからは、作業依頼のフォーマットに上記の
「Why」「メタ」「俯瞰」を埋め込んでおいて
常にチェックリストとして使えるようにしてみます。
最後に、初めて記事を書いてみて
皆さん本当頭良くて、同様のテーマでも綺麗にまとめられてますね〜
ここまで書くのに、ほぼ1日がかりでした(^^;
ただ、何かしら記事を書いて公開する事が今年の目標だったので、まず1つクリアしてほっとしてます。
まだまだツッコミどころ満載かと思いますが、こんな記事でも誰かのお役に立てれば幸いです。
最後まで読んで頂いて、ありがとうございました😊
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