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「違国日記⑥」を読んだ
違国日記は、1巻が出たときに知ってからずっと大好きな漫画。
今年10月に実写映画化される「さんかく窓の外側は夜」の作者でもあるヤマシタトモコさんが、フィールコミックスで連載されている作品です。
あらすじをざっくり。
交通事故で両親を亡くした 朝(高校1年生) と、朝の叔母であり小説家の 槙生 の共同生活を描いたおはなし。槙生ちゃんは人見知りで繊細で、他人と深く関わることが苦手なのですが、葬式での親戚の態度にしびれを切らし、半ば勢いで朝を引き取ることになったのでした。
細かく言えばキリがないですが、とにかく槙生ちゃんが素敵なのです。
作品全体の紹介は途中まで書いてめんどくさくなってしまったので、早々6巻の感想にいきます。
無表情
槙生ちゃんが声を出して笑っていることは少ないです。そもそも笑っていること自体少なくて、あっても口元がちょっと上がっている程度。何があってもポーカーフェイスで感情の上下がないかんじが、とても好きです。
今巻はとくに笠町くんといるときの無表情さがよかったです。一応元恋人ではあるけれど名前のない関係性のふたりは、一緒にいるだけで(ちょっとえろいこと起きないの~!)と期待させられます。ちょっとしたスキンシップや雰囲気のある場面でも、お互い表情をまったく崩さずしれっとしているところが、なんかすごくえろい。
砂漠
朝「セージャクってさー 砂漠みたいじゃない」
槙生「え?さあー 人によるでしょ
草原とか山かも 海とか」
静寂とは、ここでは孤独感のことを意味しています。
朝は砂漠。槙生もたぶん砂漠。えみりは海。
わたしは一体なんだろう、と考え込んでしまいました。
ああ、わたしはこんなこともできない、みんなは器用にこなしているのに、置いて行かれて友達は一人もいなくなる、の思考に陥るときはいつもだいたい深夜で、そのまま真っ暗な空間にぽんと放り出されたような気分になります。
わたしはたぶん、宇宙かなあ。
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