そう言えばクローン病だった私(消したいほど微かな記憶③)

私は保育士資格しかないから保育士しか道はない。そんなアホな観念に長年囚われ続け保育士をしたが、身体を壊して、もう保育士なんてやらない、保育園も見たくない、保育という文字を見ただけで体がザワザワするようになった。もっと広範囲で嫌悪感が湧く対象が増えた。保育園のあった市へ行きたくないし(トラウマレベル)、園長が乗ってた車なんか同車種とすれ違う度にドキッとして身体が萎縮してしまってた。

次は保育士じゃない仕事をするんだ。

半年実家の農家を手伝った後、子ども専門写真スタジオでバイトをした(2ヶ月弱)
選んだ理由は、嫌になったくせに、保育士経験者優遇という一文だった。
子どもの扱いに慣れてる人の方が、そりゃ採用する側もとりあえずいいだろう。スタッフは保育士資格保有者です。というのは顧客への安心感につながる(のかもしれない。)

今ならそんなの全く関係ないと思うけど。

仕事はマニュアルを覚える所から始まった。
津軽弁が抜けきれない私には、標準語で接客することが違和感で気持ち悪かった。
でも仕方ない、お金のためだ。

保育士時代、早番で上がる時は全ての職員に
「早番でしたのでお先に失礼します。」と挨拶するのが当たり前だった。また、休みの次の日は「昨日はお休みいただき、ありがとうございました。」と全員に挨拶するのもあった。

一度、店長(女性)にそんな挨拶をしたら「は?何言ってるの?」という態度をされ、ここでは言わなくていいんだ!と察し、ザワザワしながら言うのをやめた。

保育園の狭い世界だけにいたら、気づかないことだった。挨拶ひとつとっても、その業界の因習と思われるものがある。抜け出して外の世界に出てみて初めてわかることが多い。

電話応対、接客対応、着付け、ヘアメイク、撮影アシスタント、販売接客くらいまで一通り習い、デビューした。初めて自分がお薦めした商品が売れた時は嬉しかったのを覚えている。

私みたいに元保育士のバイトがいて、その人と仲良くなり一度アパートに呼んでもらったり。

お被布の肩上げで縫うのが下手だった私に古参バイト(子持ち)が
「保育士だったのに、肩上げもできないの?」と言ってきてめっちゃカチンときたり。
(保育士だったら、縫い物できて当然とか無いっすよ笑 得意な人に助けてもらって、自分の得意なこと、出来ることでお返ししてましたけどね。)

保育士の中にも(この世の全業種かも)アダルトチルドレンは多いと思う。人に頼れなくて、すごく困ってて、自腹当たり前、残業当たり前、有給我慢当たり前で、身体壊しながら働いてる人がいっぱいいて。日本の教育も原因かも。

インスタなんかで見かける、残業なし、9連休取れます、ホワイト園です。月収25万とか見ると、ほんとかよ、そんなの信じられない!と疑いの目でしか見れなくて、怖くて仕方ないんだ、あの保育園という世界が、いまだに。

あの1年間で受けた心の傷がいまだに癒えてなくて、フラッシュバックする。こんな小さな事で悩んでる自分は馬鹿だと。

人並みの人になりたくて、本を読んだり、セミナー受けたり、オンラインサロンに入ったり、ビジネス学んだり、推し活してみたりしたけど、人並みになれなかった。。。。
あるオンラインサロンに入った時は、規約違反で退会となった(友達になれたと思っていた人達から一斉にブロックされ、ものすごくショックだった。なかなか立ち直れず、人間不信になった)

自己肯定感も下がり、生きるエネルギーも無くなって、消えたら楽になれるだろうな(特に生理前)と短絡的に自動的に浮かんでしまう。
これがリアルな私。生きてる意味なくて、誰の役にも立ってなくて。これも適応障害の症状なのかな。




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