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大文研スマホゲーム利用率調査2022

毎年この時期に、名古屋市立大学大衆文化研究会(大文研)の部員のスマホゲームの利用率を調査しています。
今年で3回目です。

調査方法

・Googleフォームを用いて調査を実施した。
・調査期間:2022年6月12日(日)~19日(日)
・回答率:52.3% (部員151名中79名が回答)

調査対象のスマホゲームの選定

ここが一番難しかったです。世の中には数多くのスマホゲームが存在するので...。下記のようにして55個を選定しました。

①2021年度調査で「よく遊ぶ」+「たまに遊ぶ」が2人以上いた (29)

②前回の調査(2021年5月)以降にリリースされた (3)

③支部がある (2)

④部員及びTwitterから募集 (9)

⑤筆者の独自判断で追加 (12)

結果

(1) スマホゲームの利用率

今回からジャンル別に整理してみました。(筆者の判断で分類しました。)
まずは音ゲーです。
プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク (プロセカ)」を遊んでいる人が34人(43%)で圧倒的に多いです。
アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ (デレステ)」が8人(10%)、「バンドリ! ガールズバンドパーティ! (ガルパ)」が7人(9%)で続きます。

図1 スマホゲームの利用率① (音ゲー)

続いてRPG・アドベンチャーのスマホゲームです。
原神」を遊んでいる人が14人(18%)で多いです。「よく遊ぶ」と回答している人の割合が高めです。
Fate/Grand Order (FGO)」が10人(13%)、「ディズニーツイステッドワンダーランド (ツイステ)」が9人(11%)で続きます。

図2 スマホゲームの利用率 (RPG・アドベンチャー)

次は育成・シミュレーションのスマホゲームです。
ウマ娘 プリティーダービー」を遊んでいる人が15人(19%)で多いです。
刀剣乱舞」が8人(10%)で続きます。

図3 スマホゲームの利用率 (育成・シミュレーション)

次はテーブルゲーム・パズルのスマホゲームです。
雀魂 -じゃんたま」を遊んでいる人が15人(19%)で多いです。
LINE:ディズニー ツムツム」、「パズル&ドラゴンズ」、「シャドウバース」がそれぞれ6人(8%)で続いています。

図4 スマホゲームの利用率④ (テーブルゲーム・パズル)

最後にアクション・対戦・その他のスマホゲームです。
Amoung Us」を遊んでいる人が8人(10%)で多いです。インストールはしている人も含めると30人(38%)です。
Minecraft」が6人(8%)で続きます。

図5 スマホゲームの利用率⑤ (アクション・対戦・その他)

(2) 男女別解析

続いて、男女別にスマホゲームの利用率を解析しました。
まずは男性部員で遊んでいる人が3名(9%)以上いたスマホゲームです。
男女差が大きいのは、「雀魂 -じゃんたま」、「シャドウバース」、「アイドルマスターミリオンライブ! シアターデイズ (ミリシタ)」、「ヘブンズバーンレッド」です。

図6 スマホゲームの利用率の男女別解析 (男性で多い)

次に女性部員で遊んでいる人が4人(9%)以上いたスマホゲームです。
男女差が大きかったのは、「ディズニーツイステッドワンダーランド (ツイステ)」、「刀剣乱舞」、「LINE:ディズニー ツムツム」、「グランブルファンタジー」です。

図7 スマホゲームの利用率の男女別解析 (女性で多い)

(3) 経年変化

これまでに大文研部内のスマホゲームの利用率は3回実施しています。
3年分のデータを組み合わせて、利用率の推移を解析しました。
まずは音ゲーについて分析しました。2021年から2022年にかけてプロセカを遊ぶ人が急増したことが分かりました。一方、他のゲームは減少傾向です。

図8 スマホゲームの利用率の経年変化 (音ゲー)

続いてRPG・アドベンチャーについて解析しました。2021年から2022年にかけて原神を遊ぶ人が増加したことが分かります。他のゲームは変化がないか減少傾向です。

図9 スマホゲームの利用率の経年変化 (RPG・アドベンチャー)

最後にその他のスマホゲームの利用率の推移を分析しました。雀魂のユーザーが増加していることが明らかになりました。他のゲームは変化が軽微か、減少傾向です。

図10 スマホゲームの利用率の経年変化 (その他)

(4) その他のゲーム

調査対象以外でよく遊ぶスマホゲームを自由記述で挙げてもらいました。

既にサービスが終了したスマホゲームで、よく遊んでいたものがあれば自由記述で挙げてもらいました。

(5) 課金方法

スマホゲームの課金方法について質問しました。

図11 スマホゲームの課金方法

課金をしたことがある人は47%で、去年(60%)よりも減少しました。
課金方法で最も多かったのはPOSAカード(iTunesカード、Google Playカードなど)で、この傾向は去年と同じでした。

考察

(1) プロセカの急増について

今回得られた結果の中で、一番特徴的だったのは「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク (プロセカ)」の利用率が急増したことです。
下記のインタビューで、プロセカのプロデューサーの近藤裕一郎氏が「1周年(2021年9月)から半年くらいでユーザー数が1.5~2倍くらいになった」と語っています。今回の調査はこの傾向と合致する結果となりました。

(2) LINEリサーチの結果との比較

2021年9月にLINEリサーチが高校生を対象としてスマホゲームの利用率を調査しています。

この調査では、女性は「LINE:ツムツム」、「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」、「ディズニーツイステッドワンダーランドド」にハマっている人が多いことが報告されています。
大文研での調査でも、「インストールはしている」「以前はインストールしていた」を含めて分析すると、ツムツムが60%、プロセカが53%、ツイステが35%の人が遊んだ経験があることになり、概ね同じような傾向にあると言えます。
一方、男性では「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」が1位でありますが、回答割合が分散している傾向にあったようです。
大文研の調査でも、プロセカと雀魂が多かったですが、それ以降は回答が分散する傾向にありました。

まとめ

今年は1年生たくさん入部してくれた(たぶん70~80人くらい)こともあり、1年生のデータが結果に大きく影響したと考えられます。
若い層にプロセカが幅広く浸透していることがよく分かる結果でした。

(前回・前々回の調査でも同じことを述べましたが、)近年はスマホゲームだけではなく、音楽、ライブ、舞台、アニメ、漫画、小説など様々な媒体で展開されるメディアミックスが増えてきています。スマホゲームの利用率だけでそのコンテンツ・ジャンルに触れている人の割合を判断することは難しいと考えています。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
過去の調査は下記から見ることができます。

<文責:ざくざく>

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