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k-popメモ⑦ ぼっちヲタク

 色んな界隈を渡り歩いてヲタク歴20年。どこの界隈でも基本一人でした。
 一人だと熱量の差とかグループ内で誰を推してるとか、金銭感覚や服装のバランス、座席運も気にせず現場を満喫できます。
 もちろんヲタ友と一緒だと「今の見た?!」を共有できるし「今日一人じゃなくて良かったー」と思えて幸せです(どっちやねん)。
 どっちが絶対というより、とにかくぼっちヲタクは「楽」なんです。若いと周囲が気になるかもしれませんが、慣れたら掛け声も余裕で出せるし、終演後のご飯もヲタクカップルやグループの打上げの隣になってもおいしく食べられます。
 そもそもご飯のタイミングや量も自分で調節できるので「別にお腹空いてないからいいや」も「マニアックなお店選び」も可能です。
 一点困る事と言えば、インバウンドの影響なのか、東京を筆頭にステルスコメダ現象が起きていることです。日本人が丁度よい量を一人で食べられるお店が減っている。
 ラーメン屋が流行ってるのって一人一杯の量が決まってるからでは…と思うくらい。
 まあ食に関しては事前にリサーチ出来るし、逆に言うとそのくらいしかデメリット無いかも。ランダム系のグッズやカードにも欲が無いので、自引きに失敗したらその場にいるメンバーのヲタクに譲ります。
 一度はじめての遠征地で飛行機が遅れて大ピンチになりましたが、空港のタクシー乗場に着いた瞬間4人組が作られ最低限の台数で無事到着するというスーパープレーが展開されました。自分もその次の人も早く安く乗れる。 
 利害が一致した時のヲタクほど強い者はありません。ピンチの時にぼっちでも意外といけるもんです。車内でトークが盛り上がったと思ったら代表者に代金を払って即解散。濃い時間を過ごした同志なのにお互いの顔も覚えていません。優れた隠密のような人達でした。

 それぼっちっていうよりお前が社会不適合なだけでは…そうかもしれません。以前、打上げオフに行ったら盛り上がってるのにしんどい気分になり、ヲタ友獲得を諦めた経験があります。確かに社交性はない。うん。
 しかし今は昔なかったSNSがあるので一人の時間もレポでだいたい潰れるし、しがらみのない「ぼっちヲタク」は言葉から受ける印象より充実しています。おススメです。

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