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教育メモ② 飲み会が好きな先生問題

 昔、嶽本野ばらが「アルコールの力を借りないと告白出来ない程度の恋愛感情に価値はない」みたいなことをコラムに書いてまして、本人はともかく言ってる事には納得した訳です。
 私は鬱の治療が始まる前まで酒豪でザルでした。
(投薬でアルコール断ち中)普段の生活でも、言うべきことを言って時には管理職とケンカする社会不適合人間だったので、発言にお酒の力を借りる必要がない。だからお酒は美味しく飲みたい。しかしその正反対を爆走するのが教育界隈の飲み会です。楽しく酔っぱらってる人を見て「羨ましい」と思うこともありますが、限度ってもんがあります。
 知ってましたか先生方、お酒を提供する飲食店で嫌われる職業トップ3「医師・弁護士・教師」なんですって。どれもブラックな業界ですね。
 教師は職業柄声がデカいので、普段は調整出来ても酒が入るとあちこちでリミッター解除されて、うるさい。店員さんに対して横柄な人が多いし絡みがウザい。

 また教育業界は業務上広く知らせない話があるのですが、これもリミッター解除されちゃって知りたくもない過去の事件や現在進行形の恋愛ネタとか死ぬほど暴露される。上司の痴態にガッカリさせられるのもだいたい酒の席。過労のブラックホールにいるのにその体力どこに隠し持ってたんや。だいたい飲んだところで結局職場の話しかしないんだからもっと落ち着いて話したい。そう思いながら大皿に残ってヘニャヘニャになったシーザーサラダやポテトをかじってました。
 人数が増えれば増えるほど教員の飲み会には行きたくなかった。飲まないタイプの先生に「ヲタク先生が新年会の司会した時、騒いでる人達を見る目が凍ってた。」と笑われたりしましたが、素敵なホテルの人に身内の粗を見られながら打合せするの、恥ずかしいこと火の如しやで。その癖翌日になると折り目正しく挨拶周りになる所も意味不明でした。
 宴会の翌日は酒の肴ならぬお茶の肴として、二次会に連行された人や三次会に行って家まで送った人の後日談を仕事の合間に聞く日になっており、ちょっと職員室がホンワカします。第三者として話を聞くのは嫌いではありませんが、当事者にはなりたくないので毎回一次会で帰ってました。
 確かに飲み会では今まで話したかったけど話せなかったことを相談で来たりします。飲み会をキッカケに師弟関係が生じたベテランと若手の組み合わせもあったり、仕事にプラスになる飲み会も実在しました。だから全否定したいとは思いませんが、山月記の李徴が二匹も三匹も出て来る宴会はお控え願いたい。
 一人か二人くらいはストレスの解消法をアルコールから編み物とかにスライドしてくれへんか。いや実行者が一人いたんですが超絶ストレスで学校でもしゃべらなくなって「帰宅して目標も無く2メートルくらい敷物を編んだ」と言ってたので私の思ってる編み物とは違う。ガチやんけ・・・。
 本音をいうと飲酒に取って変わるストレス解消法よりも、まずは不当な労働条件から脱することが最優先だと思っているので、絶望はしてるけどホントに何とかなって欲しいです。この業界。

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