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教育メモ①-3 先生が同じ話をする理由

 さて、このタイトルの現象において、一番の被害者は「理解して話をきちんと聞いて、更に言われたことも守っている子」です。
「学校は社会の縮図だから、正直者がバカを見る理不尽を早期に体験している…」とか言い訳はいくらでも繰り出せるのですが、正直この傾向というか、システム好きじゃなかったわ。
 集団生活である以上仕方ないことかもしれませんが、真面目に頑張っている子の権利こそ守られて欲しいと思うことが増えました。だってその子達だって楽して決まりを守っている訳ではないからです。彼らだって我慢してるんだよ。
 どうも学校という所は(特に底辺私立と公立)枠からはみ出る子に引っ張られがちになっているなと思います。マイノリティーの権利が大事じゃないとかそういう訳ではなく、何か偏ってるなあ・・・と。
 
 私は小さな抵抗として、全く同じ主旨の話をする時も、必ずアレンジを加えて話していました。中身と着地は同じだけど一見違う話をするというのは、国語科の人間としてもたどり着きたい境地でした。
 話し方や声のトーンを変えるだけでも、少々新鮮味が出ます。きちんと聞いている子にしか解らないアレンジですが「きちんと聞くことに面白さや発見みたいなメリットが少しでもあれば」と思っていました。
 出来ていたかどうかは解りませんが、ここはこれからも精進していきたい所です。
 
 もちろん、私が話した事だけが「先生が同じ話をする理由」では無いと思います。
教育の方針は、個人の中では十人十色ですから。

 一見単純に見える学校の現象にも背景があります。その理解が少しでも広がればよいなと思った次第です。

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