初めてオザケンさんのCDを買ったはなし
この記事を書いてから数日後。
いよいよMステの日がやってきた。
あいにく、大好きなバンドのフジファブリックのライブのLINE LIVE配信と時間が重なってしまい、録画できるMステは後回しに。
なので、リアルタイムでは観れていない。Mステから90分後の世界で観た。
動くオザケンさんをテレビで観るのは笑っていいとものテレホンショッキング以来多分2度目。
今までわたしが観たオザケンさんはずっとパソコンの動画の中にしか居なかった。
歌声を聴いた時、画面越しに緊張感が伝わってきて、生放送だから緊張しているんだろうなぁと思った。
それでもサビに入る直前に「歌おう!」と言ったオザケンさんに、わたしも自然と『ぼくらが旅に出る理由』を口ずさんでいた。
そして、『流動体について』。
曲が最初から最後まで披露される間、テレビから流れる歌声とメロディー、画面に映し出される歌詞を噛み締めるように観ていた。
その次の日、わたしは近所のCDショップに行って、生まれて初めてオザケンさんのCDを買った。
本当はリリースの発表があった次の日(先述の記事を書いた日)、CDショップに行ってオザケンさんのCDを手に取ったものの、少し考えて買うのをやめてしまっていた。
ワクワク感よりも''リスキーだな''と思う気持ちの方が上回っていたからだ。
わたしはあんまり''ジャケ買い''のようなものをしたことがない。
もちろん気になったジャケ写もあるけど、そういうものは大抵そのアーティストとジャケ写のタイトルを記憶して、iTunesで調べて試聴してみる。という流れになる。
それは恐らく冒険心よりも「失敗したらどうしよう」とか「失敗したらその分のお金で他の好きなバンドのCDが買えたのに」と思ってしまう不安な気持ちがあるからだと思う。
ジャケ買いをする勇気とお金の余裕がない。
逆に言えば試聴できる環境や事前情報とかがあれば買おうと踏み切れるし、買おうかどうか本格的に考えることができる。
今回のオザケンさんの場合、ディザー広告の動画がアップされたものの、メインの『流動体について』がほんの一部分、一瞬しか流れなかった為に迷いに迷って結局踏み止まってしまった。
動画内にあるようにティーザー広告はその仕掛けが肝であり、それ自体はとても面白かったしワクワクした。ただ、それだけでは情報が足りなくて買おうと踏み切れなかった。
また、リリースされてすぐラジオでも早速流れていたらしいけど、タイミングが合わず結局それは聴くことができなかった。
CDを買わなかったままMステの日を迎え、オザケンさんの曲を聴いて、「これはちゃんと聴きたいやつだ」と思ってCDショップへ向かい、今に至る。
iTunesに取り込んで、歌詞を見ながら曲を聴いてみる。
独特な歌詞の言い回し、自由自在に動き回るメロディーとコード進行、それぞれ収集がつかなくなりそうなのにそれがちゃんとまとまっていて本当にすごいというか、さすがだなぁと思った。
改めて歌詞カードを観て、4分10秒の間にあれだけ沢山の言葉が敷き詰められているのに驚くけど、曲を聴けばあっという間に感じる。
オザケンさんの歌詞は一見小難しくて、曲の世界をしっかり理解するまで時間がかかったり、時折ついていけなくなりそうになる。
まだ人生経験が足りないせいだからかもしれないけど。
それでもいずれ「もしも間違いに気がつくことがなかったのなら?」と思うことが今よりももっとやって来るはずで、その前にこの曲に出会えて良かった。
Mステを観たわたしと同年代の人の目にはオザケンさんはどう映ったんだろう。
しばらくは『流動体について』ばかりの毎日になりそうです。
P.S.① Twitterで漫画家の瀧波ユカリ先生が『流動体について』の感想(と考察?)をツイートしてました。
これ読んで歌詞の意味が腑に落ちました。是非ご一読を。
P.S.② 上記のバンド、フジファブリックがカバーした『ぼくらが旅に出る理由』が、わたしがオザケンさんの曲を聴き始めたきっかけでした。その時のひふみよの文章が好きです。
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