90年代2周目真っ只中のはなし
その大きなニュースは昨夜突然本人の口から発表された。
(音楽ナタリー 『小沢健二AMA 私の平行世界』より)
オザケンさんこと小沢健二さん、19年振りにシングルリリース。そして今週のMステ出演。
渋谷系といえばフリッパーズ・ギター。王子様といえばオザケンさん(もしくはカジヒデキさん)。今夜はブギー・バックと白熊くん。オリーブ少女と仔猫ちゃん。
オリーブ少女もTwitterのTLも大いにざわついたこのニュース。
Mステの出演者をよく見てみると、オザケンさんとX JAPANの名前が並んでいた。
………X出るの!?
オザケンさんとXが共演するとか本当に今2017年なの……90年代じゃないの………?
なんてことを呟いたら友達からこんな返信が
「まじかよ………」って呟こうとして、一瞬間を置いて腑に落ちた。
よくよく考えてみると確かにその節があるかもしれない。
からの、また別の友達のツイート。
言われてみれば、カードキャプターさくらは去年から新シリーズが始まってアニメ化も決まっている。
セーラームーンはリメイクされてなんだかきらびやかに。
解散したはずのイエモンは華麗なる復活を遂げてツアーまでやっている。
そんな今は2017年。確かに2017年のはず。
が、いろんなリバイバルや上記のMステ然り90年代2周目説って言われてもおかしくない並びになっている。
「昔から活動しているアーティストが今もやっているだけの話」
なんて言われたらそれまでだけど、長く活動してくれているからこそ90年代をちゃんと知らない人達が新たに出会えていると思う。
オザケンさんの『LIFE』と同い年のわたしは90年代当時の空気を知らない。
どれだけ渋谷系が盛り上がっていたとかオザケンさんの王子様っぷりとか、親や周りの大人から話を聴いたり映像を観たりするだけで直に肌で感じたことがない。
テレビから流れてる音楽も今だったら楽曲が作られた背景がどうとか、このジャケ写がどうとか、いろんな角度から受け取って楽しむことができるかもしれないけど、当時はまだ足元がおぼつかない子供で、そんなことなど知る由もないし考えることもない。
スチャダラパーも、ポンキッキーズを観てた影響で「やんちゃそうな面白いお兄さん(BOSEさん)」くらいにしか見てなかったと思う(ファンの方ごめんなさい…)。
とにかく、物心ついた頃にはもうすぐ2000年代が目の前にあったのだ。
90年代の濃密に空気を実際に肌で感じた訳でもないし、どう足掻いても二度とあの時代には戻れない。当時を完全に知らないからこそ、''渋谷系''も他のカルチャーも新鮮に思える。オシャレなものでも、ダサいものでも。
まだ子供だった当時にぼんやり感じたのとは違った楽しさを、大人になってから新たに気づいた。
大人になった今、90年代2周目を楽しんでみようと思う。
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