0B6A6432_のコピー

レナータ・ピアッツァ インタビュー/ RENATA PIAZZA' S INTERVIEW

(English follows japanese)

Next Commons Lab(以下、NCL)の立ち上げから携わり、2018年3月中旬で、NCL遠野の事務局、㈱Next Commons から離れることになったレナータ・ピアッツアさん。

出身地はイタリアのシチリア島で、ヴェネツィア大学日本語学科、ロンドン大学のSOAS大学院を卒業後、日本の企業やスペイン外務省直轄外交機関Casa Asia(Asia House)などに勤務していました。
2011年3月に東日本大震災の被害を受けた東北地方へのボランティア活動をきっかけに、東北の起業家向け人材育成・ビジネス交流プログラム「Hasekura 2.0」を開設。スペインと東北を行き来する生活を5年送りました。

2016年10月、Next Commons Labの立ち上げと同時に子供三人を連れて遠野に移住。現在は、地域の文化を時代に合わせて編集し、活用する「to know」プロジェクトや遠野と海外との繋がりを生む活動に取り組んでいます。
レナータさんのこれまでの活動やこれからのビジョンと共に、どんな想いを抱いているのかを伺いました。


------今NCLでどんなことをしているか、どんなことを大切にしているかをお聞きしたいです。

もともとNCLの創業メンバーとして声を掛けられて、遠野に来ました。

私は国際関係の仕事の経験が豊富です。なので、日本の食文化や発酵文化の現状を海外に紹介して関心を持ってもらうことで、日本人自身がその良さを再発見することを目的に活動しています。

はじめは発酵プロジェクト担当として、プロジェクトパートナーの要太郎さん(とおの屋 要 店主 佐々木要太郎さん)とコミュニケーションをとっていましたね。スペイン、イタリアと繋がりのある要太郎さんと、スペインに住んでいたイタリア人の私は「何か一緒にやらないといけない」と思って、すごく縁を感じていたから。一緒にスペインやイタリアに出張に行って、大学で講演会をしたり、地元の起業家と繋がったり、日本の食文化や発酵文化を紹介できるイベントを主催したりしました。


------遠野と海外との繋がりをつくることが活動のひとつなのですか?

遠野だけでなく、日本の地域で「海外との関係」というと、どこでも「インバウンドはどうするか」と悩んでいることが多いです。それでも、一般の観光客をターゲットにするのではなく、地域と長く関わろうとする「専門家」をターゲットとすることで、海外からの訪問者や交流者を増やすことができると、海外との繋がりが地域のメリットになると思っています。

遠野では、「地域の食・発酵文化に興味がある人」向けと「日本語が堪能な語学生」向けのふたつのインターンシッププログラムも企画しています。今までのような、地域を「消費」してしまう国内外の観光客ではなく、地域の良さを理解できる方々にアピールしていきたいです。

同時に、「コミュニティー・ベース・ツーリズム」を作りたいと思っていて。
その活動のひとつが地域文化を時代に合わせて編集し、活用する時代にあった地域の学び方・知り方を実践する「to know」プロジェクトです。

-----地域を消費するのではなくて、地域の良さを理解できる人。

「あなたたちの活動や価値観がすごい!」とちゃんと理解できる人達に来てもらえば、訪れた人、受け入れる地域の人、お互いにとっていいでしょう。だからまずは、地元の人達がまちのことを理解してから、消費されないような準備をして、どんな訪問者に来てほしいのか選択すればいいと思っています。「ルイ・ヴィトンのお店がないからおもしろくない」という人に「ここにはルイ・ヴィトンはないから、こないで」と言える立場までいけたらすばらしいと思います!
「昔からの日本を見たい」とか、「遠野物語に語られた文化を深く知りたい」、「新しく地域に生み出されたイノベーションを知りたい」という人達なら、遠野の人達も受け入れることができると思うんです。
「誰でも来てください」という話ではなくて、「あなただと、ちょっと私たちには合わない」とはっきり、お客さんの立場じゃなくて、同じ立場で言える。地域の人と訪れる人とが、フェアな関係を築いていけたらいいなと思っています。
まだ、続けてもいいですか?

------大丈夫ですよ。

今、遠野の中にあるたくさんの資源が、あまりうまく使われていないとも感じています。アップデートとアップグレードが必要で。すでにあるものをブラッシュアップすると、地元の人達も、外から見に来てくれる人も、もっと楽しいんじゃないかなと思うんですね。
そのために、来年度から「アーティスト・イン・レジデンス」というプログラムを実施しようと考えています。アーティストに、遠野に滞在してもらって、資源をもっと美しく見せていくために、どのようにアップデート、アップグレードしていくかを考えてもらいたいです。3月には実際に国内外でアーティスト・イン・レジデンスを実施している専門家を呼んで、遠野ではどんなことができそうかと意見交換する機会を持ちます。
 あとは、地元の高校生にもっとおもしろい形で自分のまちの歴史を学んでほしいです。地域の文化を分かっていたら、このまちで過ごすことがもっと楽しくなると思う。遠野には文化や歴史に関するすばらしい先生達がいます。だけど、地元の人達はあまりまちの文化を知らない。それがとても残念に思います。自分のまちの良さをわかっていたら、高校を卒業して遠野を出た後でも、いつか帰ってくるのではないかな。そうしてまちの良さを理解して活躍するために、「遠野に残ること」での将来の選択肢を増やすことにも力を入れたいと思っています。そんな感じかな。

------遠野への想い入れが強いなと感じながら、よくない部分も見えてらっしゃるのかな。

 遠野が好きです。なぜ好きなのかと言われてもわかりません。なぜか好きです。ただ、まだちゃんと判断できる状態なので、いいところも見えるし、わるいところも見える。わるいところが見えるからもっと改善できればと思っているんですね。

あなたたちはすごいポテンシャルがあるんだから、自分たちでかっこよく思わないところがあるんだったら、かっこよくしようよ!と言いたい。「この店はよくわからない」って誰も言えないじゃない。でも私は言える。そこは外国人ですごくよかったところです。もちろん言ってから「ちょっと失礼だったな」と思うこともあります(苦笑)。でも私が言わないと誰も言わないから。そこで言って終わりではなく、じゃあなにか一緒にやろうというスタンスでね。一緒にやってみませんかと提案して次のステップに行ける。


------------言うことが、そのことに対しての責任を自分も持つというか、次のステップに行くきっかけになるんですか?

私は、遠野にきた当初からずっとこのまちの「おしゃれ化」をしたいと思ってて。お店が廃れてしまって、みんな「自分たちはなんのためにお店をやっているのか」となってしまった気がします。例えば、ディスプレイがお客さんから見える外向きではなく、内向きになっているお店も多いんです。そんな状況を変えるために、商店街で何かやりたいとずっと思ってるんだけど、
「なんで、この人は突然私のお店に入ってきて、私の店のことを変えたいと言ってくるんだろう」と思ってしまうと思うんですね。だから良い人間関係を作れるまではもう少し時間がかかるはずです。
それでも、すでに遠野の商店街にお店と事務所を構える「NPO遠野まごころネット」さんから「私はわからないですから、レナータさんどうぞやってください」と言ってもらえているんです。コンセプトをリニューアルし、実際にお店の改修も始まっています。おしゃれ化の第一事例になりますね。

------こうした様々な活動は、遠野にきた当初から見えていたものなんですか?
 
何をしていきたいのかというのは遠野に来てからわかったことです。今はここにきてから1年半くらい。これまでの1年半はやっぱり自分の勉強のためにすごい大切な時期でした。数ヶ月前からは自分のアクションが次のステップに入ったと感じています。
今までは自分の頭にビジョンはあったんだけど、それを「どうやって形にするか」、「どうやって伝えていくか」を考えることが大変でした。パズルみたいに「最終的にこうなる」ということはわかっていても、ピースはばらばらなんですね。それをどう実現するか、今は組み立てている途中です。もちろんピースをつけた後で「違うな」とか、現場から離れて、遠くから見ると「こうじゃなかったね」と気づくこともあります。まだまだ調整が必要です。

------そのビジョンというのは遠野のため?

「町のためにやっています」と言っている人はあまり真摯じゃないと思います。私は、自分が幸せになるために、やりたいことをやらないと意味が無いと思ってて、自分がハッピーで、パッションを感じて、動くことが大切だと思っています。私はパッションがないと存在できない人間なので。自分がやりたいことは、自分にしかできないこと。私しかできないことを私がやるべきだと思っています。

------自分のためにやる上で、それが遠野のためにたまたま重なっているということですか?

「遠野のため」ではなくて、「遠野でできること」です。遠野だからこそ、レナータだからこそできることがあるでしょっていう。「自分のため」というのは「ここにいる間に、ここでしかできないこと」でもあるから、それがまちのためになるでしょう、と思います。遠野にきて意味があることができたら、私にも喜びがあります。意味がなくなって、「レナータがいなくても大丈夫」と思われてしまったら、遠野にいなくてもいいんじゃないかな。

------その意味がなくなる状態というのは、何かをやり終えたような状態なんですか?

今、私は遠野に移住したくて移住しました。なんでかはわからないけど、移住したんですよね。私、結構例えをするんですけど、人生は「図書館」だと思うんです。
選ぶのはストーリー。読んでみたいと思ってストーリーを手にとって、「この本はすばらしいから読み終わりたくないな」と思っても読み終わります。じゃあその本は片付けてまた次の本を手に取っていく。でもたまに、おもしろいと思って手に取ったものが読み始めたら私に合わないこともある。それは別に本を書いた人のせいでもないし、自分が読みたくないからだめだということでもない。じゃあ別の本を読もう、となることも自然だと思います。

------今はその中で、遠野に住んで、遠野で活動するということが、いろんな成り行きでできている、と。

そうね。すごく縁を感じています。
遠野に来る前、スペインと東北を5年間行き来しながら、ずっと東北に住みたいと思っていたけどチャンスがこないから住むことはできなかった。できなかったことにもちゃんと理由があると思うんです。だけど遠野ではご縁をいただいて、ちょうどその時に、こういう場所に、こういう人達と一緒にいるチャンスをいただいた。これからはさらに自分の中の声を聞いて、チャンスが与えられたその後を自分で決めないといけないなと思っています。

-----

縁あってスペインから遠野に移住し、Next Commonsの立ち上げに関わったレナータさん。自分の中の声に耳を傾け、パッションが高まる方向へと邁進するため、1年半所属した組織から離れるという選択をしました。引き続き拠点は遠野に置き、国内外の文化・人材交流、市民やまちの魅力を引き出す活動を続けるそうです。「自分の役割が次のステップに入った」というレナータさんの頭の中にあるピースが具現化されるとき、レナータさんが思い描く魅力ある地域像が浮かんでくるのかもしれません。

(インタビュー・記事:宮本 拓海)
(写真:菅 俊樹 / 富川 岳)


---------
<English>

We talk to Renata Piazza, founding member of Next Commons Lab Tono.
In March this year she will leave the company to pursue her own career.

Born in Sicily, Renata studied Japanese culture at the University of Venice and obtained her MSc in Politics from SOAS (University of London). In the UK, she worked for some prestigious Japanese corporations and later, in Barcelona, was project coordinator for the Spanish Ministry of Foreign Affairs’ think tank “Casa Asia”.

After a brief but intense experience as a volunteer in Tohoku - the area affected by the disastrous tsunami and earthquake that stroke North East Japan in March 2011- Renata established Hasekura Program (http://www.hasekuraprogram.com ), a business exchange and training program for Japanese and European entrepreneurs and local authorities. For the following five years, Renata lived a 5 times yearly/14h long commuter’s life between Barcelona and Japan.

In 2016, called up to co-establish Next Commons Lab, Renata and her three kids moved to Tono, a lovely town of roughly twenty-eight thousand inhabitants in Iwate Prefecture. Currently, she is engaged in different projects that aim at connecting regional Japan to the outside world, promoting a better understanding of local culture and history among residents and in upgrading pre-existing resources so to revitalise local communities.

We have interviewed Renata just before her “graduation” from Next Commons Lab and asked her about her vision, her achievements so far and her plans for the near future.

---(Interviewer): Renata, May I ask you what are you currently engaged in and what are the things that you consider important in your job?

----RP: I came to Tono when I was invited by NCL’s founder (Atsushi Hayashi) to set up and work together on this new project.
From the beginning I was in charge of the “Fermentation Project” and started collaborating with Yotarosan (Chef and doburoku brewer Yotaro Sasaki of Restaurant Tonoya-Yo) . By chance or by necessity, who knows, Yotarosan had just connected to Spain and Italy and, since I was an Italian living in Spain, that sounded to both something more than a mere coincidence! In 2017 I organised two business trips to the Iberian Peninsula and to Northern Italy where Yotaro gave lectures at local Universities, participated in gastronomy related events and networked with local chefs and entrepreneurs, so to promote Japan’s regional fermentation culture.

I have matured a long experience in International Relations, so I feel that my task is to connect and promote Japan’s regional food culture internationally. Not only by introducing high quality products abroad, but also by making foreigners aware of the serious problems that Japanese gastronomy is facing (excessive Westernisation, decrease in food self sufficiency, drastic reduction in the numbers of farmers, massive import and consumption of unhealthy products, etc.), I believe I can increase further the interest of foreigners in “washoku” and, as a consequence, make the Japanese themselves aware of the importance of protecting and valuing their own cuisine.

One more field I am currently working on is tourism. At present, every single Japanese town outside the so called “Golden Route” (Tokyo, Kyoto, Kamakura…) is seriously concerned about how to attract “inbound” (i.e: foreign) tourists. Yet I believe that less known areas of Japan have almost endless chances to increase the number of visitors, but they need to act in a way that contributes to local development and generates long term benefits, rather than simply “consuming” local communities. A first step towards the achievement of this goal, is the internship program I have started running from last September. It is an internship for international postgraduate students of Gastronomic Sciences, interested in Japanese food and fermentation, on one hand, and for language students fluent in Japanese, on the other. Rather than attracting short-term foreign tourists, I am targeting “experts” with a strong interest in learning and connecting on a long term with regional Japan. After a stay of up to three months, these students are very likely to become life long ambassadors of Tono in their respective countries of origin.

At the same time, I am trying to develop a form of Responsible tourism known as “community-based tourism”, little known in Japan but that is giving excellent results in many countries around the globe.
Community and Responsible tourism work for communities aware of their potential and able to manage their own resources. So the first step is to “empower” local players and collaborate with them in setting up common goals. As part of this process, I have created, together with Toshie Oikawa and Gaku Tomikawa, “to know”, a project that aims at rediscovering local values and culture and adapting them to the needs of contemporary lifestyle, using as a tool the Tono Monogatari (Legends of Tono) a famous compendium of traditional Japanese folktales.

----(I): People that don’t end up consuming but that understand and appreciate regional Japan? What do you mean exactly?

----(RP) Wouldn't it be great if we can attract people that can say: “What you do and the way you live is amazing!”? This kind of visitors, as well as their local hosts, will be the ones that will get the most out of their visit!
That’s why it is important, first of all, to make locals understand their own culture, values and potential, to get them prepared so not to be “consumed”, and able to decide what kind of “guests” they prefer to host. We should work to create a sense of pride and belonging among locals.
It would be great if we can go so far as to reply, with no sense of frustration, to a tourist complaining:
“Oh, in Tono there’s no Louis Vuitton’s store...this place is so boring!”
“Exactly, we have no Louis Vuitton, so you’d better not come!”
Rather than this kind of “customer”, I am sure that Tono’s citizen are more willing to receive visitors that appreciate traditional Japan, that want to know more about the culture narrated in the Legends of Tono, or are interested in discovering the innovation that has emerged from that ancient culture. More than “Anyone is welcome”, “I am sorry, I don’t think you do really fit”, that’s what citizens should become able to state. And the visitor, rather than a master, should be seen as a companion, a temporary resident, in a fair and friendly relation with locals .
Shall I go ahead?!

---(I) Oh, yes please do!

I feel that the many resources available in Tono aren’t been used to their full potential. There is a strong need for upgrading and updating them. Brushing them up will make not only life of residents, but also the experience of those visiting, more pleasant.
This is why, through “to know” we are planning to run a new artist in residence program. People, for the sake of comfort, have forgotten the importance of beauty. Artists can help us making of the city a more beautiful place to live and work in. By briefly residing in town, they will think with local players what is needed to update and upgrade local resources. Since we in “to know” aren’t art experts, but simple local coordinators, we are organising a Field Work for national and international experts in artist in residency a conference and a brainstorming session on what art can do to improve Tono’s existing contents (March 9-11 2018).
I also want local high school students to discover how interesting is the history of their hometown. If they knew it, life would be much more fun ( that is, if they had any time available at all, outside school and “bukatsu”, of course!).
It is a real pity that even if there are incredibly knowledgeable and fun people like Maekawasan (Sayuri Maekawa, Tono Research Center) and Professor Ohashi (Head of the Research group on Tono History), Tono’s citizens don’t know the culture of their own town! If they knew the potential that Tono has, even if they leave to study or work somewhere else, the youth of this town would consider coming back as an option.
...Is this enough?!

-----(I) Listening to you, I gather that, even if you like this city, you can still clearly see its less pretty sides, too.

----(RP) I love Tono. If you ask me why I do, my answer is: I have no clue! I just love it!”
But, since I haven’t been here for too long, I am still able to discern what’s good and what’s not so good.
And because I love it, I want to improve what’s not so good. I’d like to tell people “You have an incredible potential! But because you can’t see it and you don’t even think that what you have has any value, ...why don’t we work together to make it better, to make it look good?” No one will dare to say “I don’t understand what this shop is trying to sell!” Yet, I can say it ! That’s the advantage of being a foreigner in this country! Yes, there are times I regret having being too straightforward...but if I don’t say what I think, no one else will do. It is “constructive criticism”, though. And it doesn’t end with simply saying: “This is not good”. My stance is: “Ok, let’s do something about it ! Shall we do it together?” This is what I have done for the fantastic NPO Tono Magokoro Net. I have helped them rethinking their action field and rebrand their shop-office in Tono’s city center.

-----(I) Which is to say you take responsibility for what you say and your words become the engine for the following action, right?

----(RP) Since I arrived in Tono I wanted to start a process of “elegant transformation” of shops in the main shopping street (or what’s left of it).
I am not sure how they make a living out of it, but small shop owners seem to open up for themselves, not to attract customers! Just to mention a simple example: in Tono’s commercial street, some shop displays don’t face the street, so that potential customers see the product they may want to buy and enter the shop to get it. The display faces the inside..so you need to have your own reasons to enter that shop…! It seems so weird to me!!!
But I need more time and create a deeper personal relation with the shop owners so that they don’t feel that a complete stranger suddenly wants to mingle in their businesses!

----(I) All these activities and ideas came up to your mind as soon as you arrived in Tono?

---(RP) It has been a year and a half since I moved to Tono. These eighteen months have been invested in studying and researching. They have been a really precious time for me. It was only a few months ago that I have finally decided where I needed to head to. I had a quite clear vision in my mind from a rather early stage,, but it was hard to transform the vision into a process easy to communicate to others. It was just like a puzzle: even if you see the final picture on the box when you buy it, once you open the box the pieces are all randomly spread ...so how do I put them together to make sense?...that’s what I am trying to find out! Of course in the process it is likely that you end up putting the wrong piece in the wrong place, so it will be necessary to take a distance and look back again to fit a different piece in the place it belongs to. I will need some more time, made of trials and errors,before I can complete the puzzle.

---(I)-Are you working for Tono?

--(RP) People that say they work for the happiness of others aren’t really sincere. I work for myself in the very first place. Doing things that i don’t really want to do, doesn’t make any sense. Feeling happy, feeling passionate when doing something is very important. I am a kind of person that, to really feel alive, needs to generate energy! Passion is energy! If I am not passionate I don’t exist. What i want to do is what me and only me can do, and what me and only me can do, it is me who must do it!

----(I) So you mean that what you do for your own benefit, will add to the goodness of Tono?

---(RP) ….Honestly, It is not about “doing something for Tono”, it is about “what can I do in Tono?”
Because it is Tono and because it is Renata, because I am here and now, there is something that only I can and must do in this place now. When I say “I do it for myself”, it means that there are things that can only be done here while I am here and which in turn benefit the city, too. If, being in Tono, I can realize meaningful things, that makes me happy. But if the things i do lose their meaning and I think that without me things will be just fine anyway, I shall be leaving without any regrets..

-----(I) What is it that makes things lose their meaning?

---(RP) I moved to Tono because I really wanted to move here. Why did I, I have no idea, but I moved in!
To give you another of the examples I like so much.., life is like a library!
You choose a story, you grab a book whose story seems interesting and even if you think, this book is so good you don’t want to finish reading it, you end up reading it all. So you put the book back and try another one. It never happens that, while you read a book you find interesting you stop reading it and put it back on the shelf, right? Yet, you may pick up a volume that looked interesting at first sight, but when you start reading it, you realize it doesn’t really suit you. That is not the fault of the author nor it means that you are bad because you don’t feel like going on reading it. Deciding to read another book is quite natural, I think.

-----(I) You are now in Tono for a number of concurring events, I understand.-

---(RP), True, I can really say it was for “en” (fate). Before I moved to Tono I travelled on a regular basis between Tohoku and Spain. i wanted so much to live in Tohoku, but I didn’t get any chances. I believe there was a reason why at that time I didn’t get a chance to live here. Yet, at some point I received the opportunity to move to Tono, with the right people, at the right moment. But after that, it has come the time I have to listen to my inner voice and take the best decision for my own future.

-----
Renata who, following her own destiny, moved to Tono from Spain, was involved in the establishment of Next Commons. To realise her own dreams, she has taken the decision to leave the company after a year and a half . She will maintain her base in Tono from where she will continue to work to promote national and international culture, human resources and exchanges and the uniqueness of this town and its citizens.
“I need to take my duties to a further stage.” She says. The moment she will be able to put the pieces of that puzzle she clearly sees in her mind, the full picture of this attractive region will finally materialise, the way she had imagined for so long.


この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
1
2016年、遠野を皮切りに始動した「Next Commons lab」。日本各地の地域資源と起業家を掛け合わせ、新たな事業やコミュニティの創出をめざすプロジェクトです。遠野では、15人のメンバーが遠野に拠点を移し、ビール、発酵、食、テクノロジー、デザインなどに取り組んでいます。