伊勢神宮参拝・自転車でGO!!

2019年7月20日(土)に伊勢神宮参拝した記事です。

豊受大神宮別宮 月夜見宮 → 外宮 → 皇大神宮別宮 倭姫宮 → 皇大神宮別宮月読宮 → 猿田彦神社 → 内宮 の順番に廻っています。



2019年7月20日、朝4時に目が覚め、もうひと眠りするかと思いつつ、気が付いたら6時。

ふと思い立って、最近、伊勢神宮参拝できていないし、行ってみようかなと、慌てて準備をして、大阪の鶴橋まで出た。

伊勢神宮はいつも、正月頃に夜間参拝に行っていたけれど、もう何年も行けていない。たまには昼間に行ってみるのも良いのでは? と。昼間の参拝は子どもの頃に母に連れられて行った記憶を薄ぼんやりと覚えている程度。外宮から内宮の満員のぎゅうぎゅう詰めのバスと、松坂牛の牛丼を食べた思い出しかないけれど。

鶴橋に着くまで近鉄特急の時間を調べたら、まだ時間に余裕があったので、駅に到着後、改札内のドトールで朝ごはん。目の前のコンビニで、お茶と汗拭きシートを念のため買ったら、友達から、「讀賣新聞で嵐さんの広告が出てるよ」のLINEが来たので、特急列車内で見ようっと、と思ってそれも購入。

時間になって特急に乗り込み、伊勢神宮は外宮からの参拝なので、伊勢駅までレッツゴーした。

電車の中で讀賣新聞を読む間もなく爆睡して、ふと目が覚めたらもう少しで到着予定。

夜間参拝の伊勢神宮は車で連れて行ってもらっていたから、そういえば、どうやって廻れば良いのだろう? と疑問に。子どもの頃のようにバスかな? やっぱり、と色々調べたら、どうも道が混んでいてバスは大変そう。かといってタクシーで廻るお金の余裕もない。どうしたもんかと思っていたら、伊勢駅近くの「伊勢市駅手荷物預かり所」でレンタサイクルがあるとのこと。 お、これ良いじゃん。自転車で廻ろうっと、ということで9時40分頃に到着した伊勢駅を出てすぐ左手側にある、「伊勢市駅手荷物預かり所」を訪れ、レンタサイクルの手続きを。

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4時間で800円、4時間を超えると1,000円で、私が訪れた手荷物預かり所は電動自転車はなくシティサイクルのみだったので(電動アシストだと割高になる)、まぁ4時間もあれば大丈夫かなぁということで4時間コースを選択。受付時間は9:50だったけれど、10:00~14:00までと10分サービスしてもらえました。ラッキー。

ここで、目的が伊勢神宮参拝ですと告げたら、地図をくださり、しかも外宮~内宮までの道についての説明も受けました。

なんでも、内宮までの道は3つほどあるけれど、1つは急勾配でいくら変速機付きとはいえ自転車はしんどい。1つは観光バスが主に通行する道路で道が狭くとても危険。自転車が巻き込まれる可能性もあるとのこと。

ということで、御幸道路という道が一番時間がかかるらしいけれど安全なのでそれ一択になりました。

ちなみに、外宮付近にある月夜見宮も是非といわれたので、いろいろ考えて、月夜見宮→外宮→皇大神宮別宮 月讀宮→内宮 を取り敢えず廻ることに決めていざ出発。(あ、自転車の変速機の使い方や、鍵の施錠の仕方や開け方も教えていただきました)

もらった地図と、iPhoneのGoogleマップで現在位置を確かめながらとろとろと走ってすぐに、月夜見宮に到着。

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土曜日の朝だけど、数人の参拝客の方が。

【ご祭神は月夜見尊。天照大御神の弟神で内宮別宮 月読宮のご祭神と同じです。月読宮は月読尊と荒御魂をそれぞれ別の社殿にお祀りしていますが、月夜見宮は、月夜見尊と月夜見尊荒御魂を一つの社殿に合わせてお祀りしています。
月夜見宮は、外宮北御門から西へ伸びる「神路通かみじどおり」の先にあり。樹齢数百年の楠を始め、たくさんの木々に囲まれた神域は、市街地と思えない静かで穏やかな佇まいです。】(伊勢神宮サイトより)

今手持ちの御朱印帳は、5月に参拝した京都の北野天満宮で授与していただいたご朱印帳で。一番最初のページは伊勢神宮内宮でいただくんだとちょうど空けてあったので、そちらを埋める気もあった。

月夜見宮自体はそれほど大きな訳でもないけれど、奥の方にもいろいろあるみたい。でもレンタサイクルの利用時間もあるしなぁということで、奥までは行かずに、次の外宮を目指しました。

10時を過ぎて、そろそろ暑くなってきた感じ。外宮までは月夜見宮からは1キロメートル弱だけれど、自転車下りた途端に汗噴き出たちゃった。

自転車停めるところあるのかな? と思っていたら、警備員さんが直ぐに自転車こっちと手招きしてくださって、敷地内の入る手前のところに、何台か駐輪されているところに並べて、外宮参拝へ。

お正月の夜間参拝とは違うから、全然場所がわからない、っていうか今自分がどこにいるのか見当がつかない。(笑)でも、外宮の中で迷子にはならないだろうと、取り敢えず人の進む道に自分も進んでみる。

あとから分かったことだけれど、北御門から入ったようで、御厩→忌火屋殿・祓戸→古殿池→正宮・豊受大御神→三ツ石→別宮・風宮→別宮・土宮→別宮・多賀宮→別宮・下御井神社の順番で廻っていたみたいです。所要時間50分くらい。ご朱印の授与で並んでおられる方が結構いたので、その待ち時間込み。

あと、豊受大御神参拝後に、なんかみんな手をかざしているから、何ぞや? と思ったのが三ツ石かな? 注連縄で囲まれた1メートル四方くらいの場所があったのでたぶん。あとからこれも調べたけれど、第92代内閣総理大臣時の麻生太郎さんが間違ってパワースポットと評してしまったために、みんな手をかざすようになったらしい。本来は二拝二拍手一拝するべき場所なのだそう。へぇ。

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(上の写真は三ツ石ではないよ。外宮の写真これしかなかった……)

とまぁ、夜間参拝だと全然寄り道している暇もないけれど、昼間ということで結構色々廻ったものの、外宮で一時間弱も滞在してしまったのはだいぶ痛い。慌てて外宮を出て、地図とiPhoneのGoogleマップを見比べて、都度都度の目印になる場所も調べてみた。自転車なので左側通行だから、伊勢市役所や、簡易裁判所を左手に見ながら県道22号線を進むべし。ただし、初めての道で怖いので、歩道を走らせてもらった。結構車の量が多くてこわい。

順調に進んで、御幸道路に入りしばらく走った後で、右側走っておけばよかったなと後悔。

というのも、地下横断歩道のような複雑な入り組んだ形になり、信号がない。内宮に行くには、右折しなきゃいけないのに、行けない。仕方なく、自転車を降りて、地下横断歩道のような場所を抜けて、御幸道路に再び出るまでちょっとひやひやした。そもそも自転車で移動している人が殆どいない。みんな車か原付やバイク、あとは市バスって感じ。徒歩の若い人達も数名見たけれど、これは近くの皇學館大学の生徒さんだとわかりました。夏休みだからか人も少ないみたい。

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(Goolemapより 上図の西側からきて、南東の方へ行く道が内宮への道路)

で、このあたりで自転車を見ない理由が分かった。結構勾配がきつい。自転車で登ったり、降りて押して歩いたり。特に皇學館大學までの道は結構な坂道。ひぃひぃはぁはぁどころか、完全に漕げなくなり、自転車という重い鉄の塊を押して歩く羽目に。この時点ですでに汗だく。途中で休憩をはさみつつ鶴橋駅で買ったお茶を飲み干す。自動販売機ない。コンビニもしばらくない。仕方ない。

ただ、日差しも結構きつくなってきたけれど、皇學館大學の付近は木があるので木陰を進めるのは良かった。でも途中で市バスに何台も追い抜かれたよ。ねぇ、本当に道路混んでる? 全然混んでないし、内宮や外宮行きのバスが行ったり来たり行ったり来たり……。

選択間違ったかな? と思うも、今更という感もある。でもそうしていたら、めっちゃでかい鳥居が見えてきて、内宮近いのでは? と急にテンションが上がり始めました。その手前に歩車分離型みたいなちょっと変わった信号があって、「倭姫前」と書かれている。

ん? 倭姫? ってあの、斎宮の倭比売命? 天照大神を伊勢に祀ったという方? むしろ私にとっては、日本武尊に草薙剣を渡した方? と気になり、休憩もかねて、皇大神宮別宮 倭姫宮 に立ち寄ることに。

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写真の左端の方に自転車を停めて、樹木が鬱蒼と茂る石畳の道をてくてく歩く。てくてく、てくてく。てくてくてく……遠いな!? ってか誰もいない……。参拝客がいないので不安になりつつ歩いていたら、前から参拝を終えたらと思われるご夫婦が。良かったぁ。あと社務所にはちゃんと神職の方がいらっしゃった。

こちらは奥に道が深いけれど、こぢんまりとした別宮でした。でも涼しい。階段きつかったけれど。それでもありがたい。参拝後、御朱印をいただいて、内宮までの道のりはこのまま真っ直ぐで大丈夫ですか? と訊ねたら大丈夫ですよと仰っていただけたけれど、自転車ですと答えたら遠い目をされた。……え? 距離、まだまだあるのかな……。

気を取り直して、倭姫宮を後にして、大きな鳥居を超えたら、ありがたいことに下り道。ひゃっほーいというくらいの勢いは出せない(自転車10年ぶりに乗るのでこわい)ので、とろとろブレーキをかけながら降りていくと、左手に市立伊勢総合病院が。車がちょこちょこと病院に入っていくので、面会者の方かなぁと。ついでに右手側にコメダ珈琲が見えたから、帰り時間あったら寄りたいなぁ、パンケーキ……じゅるり、と想像をたくましくしつつ、高速道路の下をくぐったところでセブンイレブン発見!! やったー! 水分補給だー!

お茶二本と、チョコレートを購入して、駐輪スペースでお茶一本飲み干し、チョコレート丸々食べて、地図を確認して出発。次の目的地は皇大神宮別宮月讀宮ですよ。

結構平たんな道になったけれど、まだまだ遠い。途中、右手側に、近鉄線五十鈴川駅が見えてきたので、もう少しできっと内宮に着くはずと自分を鼓舞していたところで、左手側に月讀宮が。こちらも鳥居をくぐってから、手水舎まで少し歩くんですが、内宮の途中に立ち寄るのか、そこそこ人はいました。タクシーも停まっていたので、やっぱりタクシーで廻る人もいるんだなぁと。


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神職の方がお疲れなのか少し無愛想だったのが気になったけれど、参拝終えて鳥居まで戻ってきたところで、とんでもない夫婦を発見!! なんと上の写真の通り、両脇は石垣が数段あって、たくさんの木やらが植わっているんだけど、その夫婦、その辺の木やらをバキバキ手で折って、袋に詰めていくの! え? 何しているの? と思ったら、鳥居前に停めた自家用車の後部座席を開けて、袋を投げ入れてから、参拝のために再び鳥居をくぐっていった。

( ゚д゚)ポカーン

取り敢えず、先を急ぐので、月讀宮を後にすることに。ちなみに、こちら、月讀尊荒御魂も祀られているけれど、罰当たるんじゃない? とだけ思って出発しました。

更に暫く走ると、途中で警備員さんが、駐車場やらを案内している姿が。もう内宮なのかと思っていたら、看板には猿田彦神社の名称が。

お、猿田彦神社ってこの近くなのか。最近、いろいろ将来について考えていることも多いし、道開きの神様でもあるから、参拝させて頂こうと、寄ることにしました。

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猿田彦神社。外宮についで、参拝客が多く、かなりたくさんの方が御朱印も目当てで並んでおられました。

もうね。このあたりで、本当に滝のような汗をかいているわけですよ。あと、自転車で参拝している人、やっぱりほとんど見ないのね。おかげで、自家用車、バス、タクシーで廻っている方が多いから、みんな涼しい顔で参拝されているのに、ひとり顔を真っ赤にして汗だくではぁはぁ言っている女がいるんだ。羞恥だよ。羞恥。今度もしまた自転車で参拝するときは、絶対に電動アシスト付き自転車を借りようと思ったよね。

それはさておき、外宮でも、各別宮でも特にお御籤も引かなかったんだけれど、将来が気になっているので、ここで初めてお神籤を引かせていただきました。結果はなんと大吉! やった! 嬉しい!! 羞恥も飛んじゃう!! なんかこの先順風満帆になりそうな予感♪ って思ったけれど、書かれていたお言葉が、自分のことばっかり考えてないで他人様のために動きなさい。そうしたら良い結果が自ずとついてくる(要約)ってあって、「……あ。はい」って思わず冷静になりました。

ここで暫く休憩して、いざ内宮に出発。

このあたりから、車が大渋滞になっていて、殆ど内宮参拝の自家用車が駐車場の空き待ちで列をなしているようでした。全然進まない車やバスを後目に、最後の力を振り絞って変速機を一番軽いやつにして、坂道をひたすら上りました。キコキコキコキコ……。神宮会館ってなんだろうと途中気になりつつも、キコキコキコ……。歩いている人もそこそこ見かけるようになりました。インバウンドの観光客の方も見るようになります。

そうして坂を上ること5分くらい。漸く到着しましたー。

夜間参拝で見慣れた景色! 宇治橋の鳥居!! 人めちゃ多い!! 

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(他人様のお顔が映っているので、ぼかして掲載しています)

宇治橋の鳥居の手前左側に、二輪車駐車場という狭いけれどスペースがあって、自転車はそこに置かせてもらいました。他のどこの場所でも、大体鳥居前の端っこ辺りになら駐輪しても大丈夫な感じなので、自転車での参拝でも全然OKだと思います。原付や中型バイクも停まっていましたよ。

内宮は外宮よりもさらに人が多く、インバウンドの観光客の方や、高校生や大学生の男の子たちだけ、女の子たちだけのグループもいたり、千差万別です。

夜間参拝で見慣れた景色だし、内宮は広いからじっくり回りたいけれど、この時点ですでに12:20。五十鈴川での手水は増水の関係でできないとのことで、手水舎で清めて、正宮まで慌てて行き、見慣れた場所で二拝二拍手一拝だけして、あとは御朱印いただいてお暇しました。

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(増水した五十鈴川)

どうでも良いけれど、お正月の深夜参拝とは全然雰囲気が異なっているなぁというのが個人的な感想。

真冬の身を切るような寒さの中、砂利道を歩くざくざくという音と、冷たい風の音、あとは時折聞こえる鶏の鳴き声。そして、何故か毎回、立派な杉の大木を見ると涙があふれて止まらない。あの感覚は、何だろうね。

私、伊勢神宮は、西行法師のお歌にある、伊勢参拝された時の、

なにごとの おはしますかは しらねども かたじけなさに なみだこぼるる

というのがとても好きで、そのお気持ちがとてもよくわかるのです。

残念ながら、ネットでよく見るように、私は零感(何かを感じるような霊感がない、ぜろかん、れいかん)なのですが、伊勢神宮は毎回本当に特別な空気を感じられる場所です。

帰りにおはらい町通りを見て回ったけれど、ご飯を食べに入る場所は人が多いので、また今度ゆっくり来た時にしようと、お土産だけを購入して、13:10頃に出発しました。(次回は松阪牛を食べるぞ)

そしてここから、14:00までに自転車を返さねばならないから、怒涛の走りで駅まで戻りました。コメダ珈琲店とか寄ってる余裕ねーからー。

10分程超過しちゃったから、200円追加でお支払いしようとしたら、もう良いよと言っていただけので、おまけばかりしていただきありがたいやら申し訳ないやら。

おつかれさまでした。

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