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介護日記2#10 レビー小体型認知症について

私の母はレビー小体型認知症と診断されている。

徐々に出来る事が出来なくなり、昨年転倒。現在は立つ事は出来ないが何とか座ることは出来る。

日中は車椅子で生活し、夜間は寝返りを自分では出来ない為、3時間おきに体位変換をしている、介護5の生活。

現在看護小規模多機能にて泊まりと在宅を繰り返す生活、スタッフの皆様にお世話になっている。

夕方4時に送ってもらい翌日昼2時に迎えが来る、週に2回定期的に家で生活し始めて約半年となった。

レビー小体型認知症。

読んでくださっている皆様は聞いた事があるだろうか。

今から約100年前の1912年レビー小体が脳幹に多くできてしまう事が原因といわれるパーキンソン病が発見されていた。

その後レビー小体が大脳皮質に多くできてしまう場合として、日本人である小阪憲司医師が認知障害・パーキンソン症状を示す症例を1976年世界ではじめて報告したとされている。

1996年レビー小体型認知症として病名が確定した。まだ確定したばかりの認知症なのだ。医師も知らないケースがいまだにあるぐらい。

じつは認知症のなかで2番目に多いといわれている病気。

もしかすると診断出来ていないだけでもっと患者数は多いのかもしれない。医者でも知らない事かあるぐらいだから。

実はレビー小体型認知症であったのに、うつ病、精神病、パーキンソン病などと診断され薬の服用(薬の過敏)で廃人のようになってしまったり、幻視の為病院で拘束されてしまう事があっていたようだった。

アルツハイマー型認知症は全体の50%

レビー小体型認知症は全体の20%


ほとんどの人が聞いた事があるアルツハイマー型認知症は老人斑や神経原線維変化が海馬という部位を中心に脳に広範に出現。脳の神経細胞が死滅していく。

物忘れ、認知障害、もの盗られ妄想、徘徊などの症状が現れる。

一方レビー小体型認知症はレビー小体というたんぱく質の物質が作り出され、どこに多く作り出されるかによって病状が変わる。大脳、脳幹、自律神経等々。

幻視・妄想、うつ状態、パーキンソン症状、認知の変動、睡眠時の異常言動、認知障害、自律神経症状など

母はパーキンソン症状(筋肉のこわばりなどが生じ体がうまく動かせなくなる)、幻視(無いものが見える)、自律神経症状(ふらつきや血圧の変動、立ちくらみ、頻尿、ボーッとしたりうとうとする時と意識がハッキリとする時がある)、薬の過敏症…などがみられた。

人によっては怒りっぽくなったり、虎や蛇が襲いかかるような幻視で怯える人もいるそうだ。

母は比較的穏やかに生活が出来ていた。

受診したのは脳神経外科クリニックだった。しっかりと色々な認知症の知識を持ち優しく話をよく聞いてくれる理想的な医師だった。その医師はいつも転倒だけは気をつけてと言っていた。

母は転倒が原因で救急搬送、緊急手術をする事となりあっという間に動けなくなってしまった。残念である。

幻視については認知症が発覚する以前、水害の心配をよくしていた。その事が影響しているのかよく水が漏れているといった幻視がみえていたようだった。それ以外は赤ちゃんや人形が寝ているなど笑い話になりそうなものばかりだった。

今後更に認知症にかかる人は増えていくという。

困っている人が沢山いる。

いつの日にか研究が進み認知症治療ができるようになって欲しいと思っている。今は進行を緩やかにする薬はあっても完治するものはない。

いつの日にか…認知症だけでなく色々な病気も直せるような治療薬が出来るといいな。

読んでいただきありがとうございます。

今日も明日も良い事がありますように