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【刻】貨物時刻表もあるよ/時刻表は読み物だからな(14)

聴いてみよう

この記事は、Podcast「にゃおのリテラシーを考えるラジオ」の2022年7月10日配信の書き起こしです。

読んでみよう

にゃおのリテラシーを考えるラジオ

読書と編集の千葉直樹です。

このチャンネルでは、読書と IT 時代の読み書き、そろばんを中心に様々な話をしています。

今回は、時刻表は読み物だからな(笑)の 14 回目。

貨物時刻表もあるよ

という話をします。

前回は

前回は昔の旅客列車には荷物車というのが連結されていることがあったという話をしました。

そして、荷物と貨物は違うということに触れました。

荷物は今でいうところの宅配便で扱うような個人が送るもの。

貨物は企業などが大量に送るものというざっくりした違いがあります。

宅配便でも個々の荷物を運送会社がひとまとめにして運ぶフェーズは貨物ということになります。

物流に興味を持つ

日頃から通販などでたくさんの注文をしても、それがどんな風に運ばれているかはあまり想像しない人が多いでしょう。

日本での長距離貨物輸送は船によるもの、トラックによるもの、鉄道によるもの、航空機によるものがありますが、輸送時間、定時制とコストという観点で鉄道輸送にメリットがあり、結構な数の貨物列車が運行されているのです。

鉄道は正確さが命というわけで、当たり前ですが貨物列車にも時刻表があります。

ちゃんと市販されています。

貨物時刻表というもの

と言っても旅客列車の時刻表のように毎月出ているものではありません。

年に 1 回出ているのです。

僕も「そんなのが出版されているんだ!」と驚いて購入したことがありました。

今持っているのは 2010 年の貨物時刻表です。

これがまたなかなか面白いのです。

まず、索引地図が全く違います。

貨物列車が走っている線区は限られているので、旅客の時刻表と比べて引かれている線がとても少ないのです。

聞いたことがない駅名がたくさんあります。

まあ、貨物ターミナルは日頃縁がありませんから当然ですね。

そして最も面白いのは貨物列車の運転区間です。

発駅が札幌貨物ターミナル駅、着駅が福岡貨物ターミナル駅なんてのがあります。

北海道から本州へ渡り、日本海側を南下して、大阪からは瀬戸内海を通って福岡まで行く列車です。

東京の周辺では隅田川とか越中島とか東京貨物とかいう貨物駅がメジャーですが、索引地図にはほとんど線路がなくて、東京を北から南につないでいるのが山手線だけ。

もちろん 2010 年の時刻表なので、貨物線を旅客列車が走るようになったことなどから今は変化しているかもしれませんが。

そして時刻が乗っているのは半分ぐらいで、残り半分のページには貨物の営業案内として、コンテナの形式とか扱い駅、荷物を動かす機械の配置状況などが書かれていたり、貨物列車の輸送技術のページなんていうのもあって、機関車の配置や運用も書いてあったりするのです。

どう考えても鉄道好きのために作られている時刻表という感じ(笑)

超マニアックですが、日本の物流の世界を垣間見るようでかなり楽しめます。

自分の荷物がどこを通ってくるか考えると面白い

久しぶりに開いてみましたが、読みたいところが満載でした。

今年の貨物時刻表も入手しようかなと思い始めています。

ほぼ目にすることはない時刻表ですが、自分が通販で頼んだ荷物がどんな風に届くのか考える参考にすると、荷物の遅れがあった時のストレスが少し減るかもしれませんよ(笑)

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今後配信の中で参考にしていきたいと思います。

おわりに

読書と編集では IT を特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。

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この配信の書き起こしをnoteで連載しています。

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今日もワクワクする日でありますように。

千葉直樹でした。

ではまた。

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