【地図】いきなり右とか左と言う地図音痴な人
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この記事は、Podcast「にゃおのリテラシーを考えるラジオ」の2024年4月2日配信の書き起こしです。
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にゃおのリテラシーを考えるラジオ
読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書と IT 時代の読み書き、そろばんを中心に様々な話をしています。
今回のタイトルは、
【地図】いきなり右とか左と言う地図音痴な人
左右の定義は難しい
日曜日は地図と時刻表の話をしています。
今週は地図の話です。
右とか左の定義を考えてみたことありますか。
よくお箸とお茶碗で表現することがありますが、これはかなり恣意的な表現ですよね。
作法という前提があって初めて成り立つものですからね。
ぜひ「左右の定義」でググってみてください。
すごく難しい定義が出てきます。
国語辞典的には、
「日本における左の定義は日の出の方向を向いた時の北の方向」
ってことらしいです。
この定義でも、まず日本であること、東西南北が定義されていることが必要です。
もっと難しい定義があるようですが難しいので省きましょう(笑)
まあとにかく左右というのは何らかの前提を置かないと表現できないし、その前提を共有できないと伝わらない概念なのですね。
でも主観では自明のように思ってしまうものでもあります。
人に伝える必要がなければ特に困らないからです。
でもいざ左右を人に伝えようとするとすぐに困ってしまいますよね。
誰かとリアルに対面しているときは「こっち」と指をさすことで表現できますが、電話で伝えるときは結構大変です。
相手がどっちを向いているかわかりませんからね。これは当たり前です。
方向を言葉だけで表現するのは難しい
うちのカミさんは仕事で地図を扱うことがあるそうです。
電話で話を聞きながら、相手の言う場所を地図上で特定するのです。
これがなかなか大変なのだそうです。
場所を説明してもらうときには、まず最寄りのポイントをお互いに認識する必要があります。
例えば駅のようなわかりやすいポイントがあればまあまあいい方ですね。
〇〇駅からという共通認識ができたとしましょう。
次はその駅のどこからどっちの方向に進むのかの共通認識を持つ必要があります。
近くにある何かの建物を目印にするといいですが、案外周りに何があるかは意識しないで歩いていることが多いのです。
街中なら割とコンビニを利用するものですが、よく行くコンビニ以外は知らなかったりして、駅の近くにコンビニが何軒もあったら全然目印にならないのですね。
そして、そういうあやふやな目印に対して右とか左とか表現する人が割といるんです。
コンビニに入るときと出るときでは左右も逆になるものですが、多分そういうイメージはできていないのです。
ちょっとわかっている人はコンビニを背にして左右と言ったりしますが、コンビニの入り口の方向はかなり曖昧ですからね。
空間認識と地図のお約束
こういう認識の齟齬を減らすために地図があるわけです。
地図にはいろいろな前提・お約束があるから共通認識を持ちやすいわけですね。
代表的なお約束に地図の上側が北というものがあります。
地図を読み慣れている人は暗黙のうちに上が北だと考えているのです。
北の方向を固定すると右とか左とか言いやすくなります。
でもここにも落とし穴があります。
地図を上手に使えない人に限って地図を回してしまいます。
スマホでGoogleマップを見るときに方角に合わせて地図が回るようにできますが、これが道に迷う原因になることがあります。
リアルの空間と地図の空間がそれぞれ動いてしまったらマッピングが難しくなりそうなものですが、あまりそうは考えないようなのですね。
地図に関するリテラシーが弱い人は、地図の方角を固定すると分かりにくくなるような気がしてしまうのでしょうね。
正しい地図のリテラシーがないと、前提を合わせるために膨大な量のコミュニケーションが必要になってしまいます。
だから固定された地図を前提にした方が便利なのです。
そういう前提を持つと、方向は右とか左を使わずに東西南北で表現することができるようになりますね。
でもこれが大事なリテラシーだとは認識されていないことが多いのです。
地図は誰でも見ればわかるという誤解があるのでしょうね。
地図のリテラシーが必要な場面は案外少ないということもあるかもしれません。
なのでこれが大問題というわけではないのですが、何かで場所の説明が必要になったときには左右だけではない方向表現ができた方がいいし、少なくとも右とか左とかいうときには前提の説明がいるということを意識しておくだけで簡潔な説明ができるようになると思います。
そういう感覚を育てるために地図は結構使えるよというのが今回言いたかったことでした。
わかりにくいかな(笑)
やっぱり空間の話は説明が難しいですね。
今回は、いきなり右とか左とか言う地図音痴な人という話をしました。
今日はここまで。
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今後配信の中で参考にしていきたいと思います。
おわりに
読書と編集では IT を特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
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今日もワクワクする日でありますように。
千葉直樹でした。
ではまた。
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