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【中学受験】偏差値33のグダグダ受験(後編・グダ締め)


6年生12月、冬季講習

 冬季講習は具体的に志望校の過去問などから、出題率の高いところを集中的に復習する。私は結構早い段階から声の教育社の過去問を複数校分購入し、過去5~6年の実績から出題傾向をスプレッドシートでデータ化していた。出題傾向の表は問題集に記載されているから簡単だ。出題ジャンルごとにを1~3のポイントをつけて評価して頻度の高いものを優先的に復習し、頻度が低いものは優先度を下げる、という感じに。すると意外なことが分かる。

 例えばいかにも中学受験の算数ですよ、という感じの「つるかめ算」「旅人算」「流水算」などは案外頻度が少なかったり、学校によってはずっと出ていないこともある。取れるところを確実に取るのが中学入試の鉄則だから、よっぽど余裕ある人以外はこの出題傾向スコアリングはやった方がいい。余裕のない私たちは低頻度問題は塾でもバッサリ切り捨ててもらうようお願いした。B中学は年度による傾向のブレが少なくてやりやすかった。そしてどの学校も大問1は必ず計算問題が複数出てて、ここで点を稼ぐのは必須。ここで計算完成300日が効く。

 そんなこんなで冬季講習はB中学、C中学の出題傾向に沿った復習と、実際の過去問を行なった。当然メインはB中学だ。補足として類題を懐かしのY塾謹製のテキスト「四科のまとめ」で行ったりもした。

 理科社会がなくなって気持ち的に少し楽になったのか、「塾いきたくなーい」とか「めんどくさーい」がなくなった。お正月もクリスマスも軽い感じで終わった。ごめんね、今年は仕方ないんだよ。


6年生1月、入試まであと1ヶ月

 B中学の過去問、計算300日、漢字ドリルに励む毎日。過去問の出来が悪いと逆ギレして不貞腐れる。おいおい、あと1ヶ月もないんだよ···のんきなの?実感ないの?一回やった過去問なのに35点ってなんだよ···君は国語わりと得意だったはすじゃないか。

 そう、国語について少しに気になることが出てきた。B中学の国語が、息子には結構難しいのだ。小説文、論説文どちらも結構ボリュームがあり、設問自体も難しい。たとえば、B中学の過去問を初見でやったら30点台もある。C中学の問題なら同じく初見で44~50点くらいで、合格者平均点に達している時もある。私から見ると難易度は大差ないが、同じくらいの偏差値の学校なのに、なんでこんなに違いが出るのか?相性?国語でそこそこ稼げる前提で2科に切り替えたのに、これでは目算が狂ってしまう。不安だ。(伏線です)

 中学受験は算数で決まる!みたいな本もあるし、確かに中学受験の算数は重要で難しい。しかし私は、実は国語なんじゃないか?と思った。算数を含めてどの教科でも問題文を理解するには読解力が問われるし、読解力というのは一朝一夕には身につかないものだから。中学1年生時点で、中学受験を経験した子としていない子で決定的に差があるとしたら、この読解力だと思う。中学受験中堅層以上の子達は、一般的な高校生レベルの読解力はあると思う。


特攻型受験計画

 塾に提出する出願カレンダーを作成。これでいつ、どこを受験するのかを塾と家庭で共有するのだ。2/1午前B中学、午後C中学···といった感じ。当然B中学を軸に組み立ててある。馬券で言えばB流しだな。B中学は他と同じように複数回数受験するチャンスがあるので、受けられるものはフルエントリーする出願である。本命第一志望の2/1午前も当然B中学。他の子のように「チャレンジ校」「安全校」「押さえ校」などといった戦略的受験計画ではない。私たちはすべての出願が「チャレンジ」なのだ。

 B中学に出願手続きを行う。今は何もかもWEBで完結である。受験料はカードで決済。これってポイントつくのかな?複数回数、複数学校を受験する場合はそれなりの金額になるので、念のためカードの限度額を確認しておいた方がいい。もし合格したら即入学金を決済しなければならない場合もある。受験票もダウンロードして印刷する。中学受験にはPCとプリンターがなければ話にならない。


6年生1月中ば、一応行っとくか

 1月も半分終わろうかという頃、参加を申し込んでいたC中学最後の入試体験会があった。行くかどうかは夫婦間でもちょっと揉めた。妻は

「本番まで2週間しかないんだから、本命ではないC中学の体験会行くよりも、塾に行って勉強した方がいいんじゃない?」

という。私は塾は振替ができるんだし、一応C中学もB中学の合間に受験する予定ではあるんだから、2時間程度のことだし一応行っといた方がいいんじゃないかと考えた。資料やホームページにも書いていないような、そういう場でしか聞けない情報もあることは、B中学の説明会でも経験している。(内容は書かないが実際C中学の説明会でもそれはあった)結局行くことにしたが、この判断が大きな変化をもたらすことになった。

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