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#012 Le son continu(ル・ソン・コンティニュ)

ご無沙汰しております。
前回投稿から随分空いてしまいました…今月からまたちょこちょこ書いていきたいと思いますので、何卒よろしくお願いしますm(_ _)m

さて、今回はLe son continu(ル・ソン・コンティニュ)というイベントについて少し紹介したいと思います。

毎年7月上旬~中旬にかけてフランスでは、パリから約300km南にある小さな町La Châtre(ラ・シャトル)という町でLe son continuというイベントがあります。最近はコロナの影響で開催されていませんでしたが、今年無事3年ぶりに開催されました。

(c)Le son continu

このイベントは、ヨーロッパ各地の伝統楽器職人数百名が、Château d'Ars(シャトー・ダール、アル城)とその敷地内に一堂に集まり、楽器の展示会やお店などを構え、試奏、販売を行うというイベントで、このほか著名な伝統音楽アーティストのライブステージやダンスパーティなども連日行われるというものです。

(c)Michèle Wégria
(c)Jean-Marc Surand

伝統楽器はその基本的にはそのほとんどがハンドメイドという性質上、職人が常に在庫を抱えているわけではなく、いわゆる受注生産という方式を取っており、人気の職人の楽器は長ければ注文してから数年掛かる、ということもよくあります。このイベントでは上記写真のように、職人が既に試奏・販売できるような完成品を何点も持参するので、気になった楽器をその場で試し、気に入ればそのまま購入する、ということができる数少ないイベントなのです。そのため、世界各地からのとんでもない数の客足があります。

また、何かしらの楽器を演奏する人々が大半なので、そこら中で即席ライブやセッションが繰り広げられます。

(c)Le son continu

また、伝統音楽は踊りのための音楽として作られていることも多いため、踊るという部分にもスポットを当て、楽器は弾けないが踊りは楽しみたい、という人々のためにダンスステージが設けられています。

(c)Le son continu

こうしたことから、新しい出会いがたくさん生まれる、というのも魅力のひとつです。

期間中の4日間はそれこそ朝から晩まで伝統音楽にどっぷり浸れる、ということで伝統音楽・楽器好きにはたまらないと思います。7月中旬開催ということで日本とはどうしても休暇が合わず、なかなか赴くことは難しいですし、フランスということもあり言語の壁を感じるかもしれませんが…

ここまで書いていて、恥ずかしながら実は自分も一度も参加したことがありません…。休暇やコロナ、また高騰している燃油サーチャージのせいで実現できるかはわかりませんが、来年行ければなぁ、と思っています。その際には、ドキュメンタリーを作れるくらいの映像や資料を持って帰りたいです。

まずは行けることを祈って…。

公式のフェス映像です。一部英語がある以外はほぼフランス語のインタビューですが、雰囲気は十分伝わるのではないかと思います。

それではまた。

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